10月のあゆ@福岡マリンメッセライブ
10月は鮎もそろそろ落ち鮎だなあ、五ヶ瀬川に鮎やなも立ったことだし、やな場へ落ち鮎の塩焼きでも食いに行ってみようかなあとか思いつつ、…今回はそっちの鮎の話ではなく、「浜崎あゆみ」の「あゆ」の話。
福岡マリンメッセの浜崎あゆみのライブに行ってきた。
私は浜崎あゆみの、というか若いころの浜崎あゆみのファンなのである。
彼女はデビューのころはキワモノのイメージが強かったけど、いざ聴いてみると曲のqualityが高く、「自分の歌いたいことを懸命に歌う」というスタンスが既に確立していて、静かな迫力のある佳作を幾曲も歌っていた。
浜崎あゆみの歌のモチーフは、「孤独な少女の心の救済」ということで一貫しているのだろうけど、歌い続けることによりモチーフが深化していくというタイプの歌手でもないみたいで、さすがに近頃の歌は飽きてきて、また若いころの澄んだキンキン声も出なくなっていることもあり、近作のCDを聴くこともなくなってきた。
しかし、今回はひょんな事情からチケットが入手でき、それならばと行くことにした。浜崎あゆみのライブは、手間のたいへんかかったもので、観る価値のあるものだし。
さて、そのライブ。浜崎あゆみも10年以上現役でやっているベテラン歌手なので、ファン層もそろそろ年齢が上がってきたかと思いきや、なんのなんの。若い女性が大半である。それも見た目10代くらいの。この年代の人たちにも浜崎あゆみは人気があるのは、ちょっと意外。もっとも同行者に言わせれば、あの人たちは10代の若作りをした20代の人たちだそうだ。
予定よりも30分遅れて開演し、浜崎あゆみが登場すると黄色い大歓声とともに、観客は総立ち。蛍光ウチワやペンライトが曲のリズムに合わせて会場いっぱいに揺れ、これは見ものであった。
4年ぶりにライブで見るナマの浜崎あゆみは、いくぶんふっくらとしており、健康的にみえた。この人はクスリはやってないな、などとつまらぬ感想を持つ。
浜崎あゆみは、最初から全力投球。本ステージにアンコールを加え、20数曲をノリノリ状態で歌う。見ていて、聴いていて、ほんとうにこの人は歌うことが好きなんだなあ、ということがわかる。
終幕には感極まって涙を流す浜崎あゆみ。
歌うことでこの世界になかに自分の居るべきところをみつけた、その喜びが素直に伝わってくる。
とてもいいステージであった。
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二階の、手すりの手前の席にて観る。ここらは中年族の御用達の席で、たとえ前の者が立っていても視界の邪魔にはならず、こちらは座ったままじっくりとステージを観ることが可能。
さすがに浜崎あゆみのライブで、若者に混じって立ってペンライト振りながら観るのは、年齢的に無理っす。
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