サイクリング 遠見半島・桃源郷岬
延岡の海岸線は二つの半島に囲まれており、北側の半島は名前はないようだが、南側は名前がついており、「遠見半島」がその名前だ。風景が遠くまで見ることができることから名づけられたと思われる「遠見」は、絶景が期待できる名前のため、他の地域にも同じような名の半島がありそうだが、検索するとここしかヒットせず、そんなすごい名称を独占するとは、運のよい半島である。
しかし、訪れてみれば、眺めはたしかにいいものの、県北の他の半島を明らかに凌駕する風景を持つとは思えず、名前負けしている感は否めない。おそらくは、なんらかの歴史的背景が加味されて、そういうすごい名前を持つことになったんじゃないのだろうか? そのうち、調べてみることにしよう。
さて、その遠見半島を訪れてみたときの記録。
国道10号線から遠見半島方面に入り、平坦な道を行くうち、小高い山が見えてくる。ここらが遠見半島の入り口にあたり、半島とはたいていは山なので、登山口みたいなところだ。左手に見える山が「遠見山」で、この標高308mの山の山麓が遠見半島ということになる。
海岸の近くなのに傾斜が激しいのは、県北の海岸沿いの道の常道のパターンであり、今回もそれを踏襲。6月に入り、気温も暑くなってきたなか、懸命にペダルを回し、汗をかきかき、なんとか遠見山山頂に到着。
遠見山山頂より望む日向灘の景色。
県北特有の、いくつもの尾根が海に入って湾を形成している姿が見える。平地はその間の狭い中洲みたいなところにしかなく、こういうところに10万人以上の住民が住む都市があるのだから、いろいろな意味でたいしたことと思う。
東九州は交通の不便なところで、東国原知事は高速道路の早期開通を、政府に嘆願しているが、この地形を生で見ると、ここに高速道路をつくるには、多数の尾根をいちいち貫く必要があり、例えて言えば、ピアノの鍵盤の黒鍵を全部ぶち抜くような難工事が要されるわけで、費用対効果の点で言えば、とてもペイするとは思えないなあ。
先ほど、遠見半島は、名前のわりにはたいした風景が広がっているわけではないと書いたが、遠くでなく、近くではすごい風景が存在していた。
山頂手前に、「桃源郷岬 あじさい」とか書いた案内板があり、林道を下っていけばその桃源郷岬に着けるとのことだ。何の予備知識もない「桃源郷岬」であったが、あじさいは、今が旬であるので、見て損はないであろうと思い、行ってみた。
着いてみれば、ちょっとした観光名所にはなっているようで、辺鄙な場所なのに車が10台ほど停まっていた。でも、ここを自転車で訪れる人はあまりいないらしく、入園料徴収の係りの人は少し驚いていた。
この「桃源郷岬」、地元の好きものの人が、岬を花で埋め尽くそうと、まずはあじさいを主体に、ひたすら植え続けた所であり、6月になり、岬はあじさいの花で満ちている。
写真は、岬の平地に集団で植えられたあじさい畑であるが、これだけでもすごい風景なのに、ここ以外の傾斜地や崖にも、あじさいの花(+他の亜熱帯性植物)が咲き乱れていた。この「岬を花で埋め尽くす」計画は、まだまだ実行の途中であり、数年後に訪れると、もっとすごいことになっていそう。
ここは、また今の時期に訪れたいです。
帰りは半島を北側に抜ける道を行く。
その抜けたところには、漁業が盛んな「土々呂」という町があり、「土々呂駅」もある。
その地名を聞けば誰だって、洒落でトトロ人形くらい飾ってあるだろうと思うであろう。私も当然そう思い、ついでなので土々呂駅に寄ったが、…なにもなかった。
ある意味、JR九州はまじめなんでしょうが、でも隣の大分県宇目町の轟(ととろ)バス停が、トトロを使って観光客を集めているのを考えると、せっかく「ととろ」という名前があるのに、もったいないと思わぬこともない。もうちょっと商売気を出してもいいでないのかい。
本日の走行距離 38.5km
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