寿司:鮨匠のむら@開店10周年
霧島登山ののちは「のむら」で食事。
「のむら」のお任せコースは結構な量があり、それに酒もどんどん出てくるので、(というか私が頼むのでどんどん出てくるわけだが)、これを存分に楽しむためには、しっかりとした前準備が必要だ。今日は、飲まず食わずで韓国岳に登ってきたので、準備は万端。出るもの、いくらでも食えるモードに突入している。
突き出しは、「ところてん」から。季節は夏を迎えようとしているのだなあ。
この店の「ところてん」は、歯ごたえがよく、風味も確か。ところてんって、出汁の味しかしないものだと思っていたけど、この店のように良いところてんは、海そのものを、食べていて感じることができます。
肴は、メイチダイ、汐子(カンパチ若魚)、アジ、ゴマサバ、茹でダコ、ハガツオ、アワビ、焼きキビナゴ、ヨコワ、ヨコワ炙り、アカウニ、茶碗蒸し、などなど。
造りの最初はメイチダイから。いつもながら、見事な切りつけです。
身は、弾力よく、おとなしくも滋味豊か。
マサバの季節は終わったけど、ゴマサバは今が美味しいものが食べられます。
屋久島名物の首折れサバ。ゴマサバはマサバより一ランク落ちるように思われているけど、良いゴマサバを、ただちに処理したものは、本当の味が残っており、はなはだ美味。マサバで得られない、筋肉質のぷりぷりした食感も非常によろしい。
のむら名物のアカウニ。
5月頃から出て、10月で終いとなるアカウニであるが、毎月来ると、繊細で淡い味のウニが、季節を深めるごとに濃厚で甘くなっていくことがわかって面白い。季節それぞれに、独自の味わいがあり、それぞれに良さがある。
鮨は、イカ、白身、アジ、ヨコワヅケ、海老、コハダ、アワビなどなど。小ぶりなシャリに、絶妙の仕事がなされたネタが乗り、ここでしか食べられない「のむらの寿司」が次々に出てきます。酒が進みすぎる欠点はあれど、いつもながらたいへんに美味しい寿司。
〆は店の看板メニュー、太刀魚のハラミの炙り。
爽やかでいながら、深く、豊かに広がる、太刀魚の脂の旨さがたまりません。
さんざん飲んで、さんざん食って、本日も存分に、のむらを堪能させていただきました。
なお、本日は「のむら」が今の店で開店して10年目とのこと。20年近く前は、もう少し繁華街に近いところで営業していたのだが、考えることあって、少し不便なこの地に店を移したそうだ。
常連客から、花束のプレゼントあり。
美味い店は貴重であり、このあと10年後、20年後も、私は訪れたいものだ。
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