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April 05, 2009

四月のサーラカリーナ

 福岡市に来たからには、サーラカリーナには是非寄りたい。電話をすると運よく席があいていたので、日曜日にランチを楽しむことにする。
 今までのサーラカリーナの記事は、夜のものばかりだったので、サーラカリーナ福岡店の外観を載せていなかったけど、今回は昼の訪問なので、都市デザイン賞をとったこともある店の写真を載せてみることにする。

【サーラカリーナ福岡店】
Sara_carina

 福岡のお金もちの人たちが住む、薬院浄水通り。センスのよい瀟洒な家が立ち並ぶなか、白漆喰で塗られた、背の高い倉のような建物がある。ユトリロの絵に出てきそうな、シンプルでありながら、目をひきつける、よいデザインの店です。

【サーラカリーナ 庭】
Garden

 店の中がどうなっているかというと、このように窪んだ、芝生と園芸植物いっぱいの庭があり、草々が日の光をたっぷと浴びて、緑の色の反射をやわらかく店内にとどけている。

 ランチは、アラカルトで、前菜盛り合わせ(アンティパスト)、パスタ1、パスタ2、パスタ3、魚メインは手長エビ、パスタ4、ドルチェと、相変わらずのパスタづくし。メインも美味しいのだけど、サーラカリーナのパスタは超一流品なので、どうしてもこちらを主に選んでしまう。
 そのパスタを。

【ホタルイカと野菜のパスタ】
3

 ホタルイカの味の強さを前面に出しており、旬の訪れ、春の訪れをまず感じさせてくれる。最初から個性強いパスタにて歓待です。

【トマトのパスタ】
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 これは先のとはがらりと異なり、優しい味のパスタ。甘く酸っぱい、良質なトマトを用いており、軽やかで、柔らかい味が、このパスタ全体を上品なものに整えている。

【白アスパラとベーコンのパスタ】
1

 パスタはセージを練りこんだ手打ちの平麺。もっちりとした食感が心地よい。
そしてこのパスタは立ち上る白アスパラの香りが素晴らしい。立ち上る香りは、速度が勝負であるとばかり、出来上がったパスタを今井シェフが厨房から風のように駆けてきて、テーブルに置き、「いつもありがとうございます」と挨拶したのち、風のように去ってしまった。
 ほんとうは写真など撮る時間も惜しんで、すぐに食べないといけないのだろうけど、しっかり写真を撮りました。
そして、食べれば、「う~ん、絶品」

【ペペロンチーネ風のパスタ】
2

 締めのパスタは、麺の味がしっかりと出るようなものをと、ペペロンチーネ風のものを頼む。しかし、締めは華やかなものにしたいという意思があったのか、サヤ豆、ベーコン、薄切りチーズをあわせ、それに彩りと香りつけにローズマリーの花を撒いた、ずいぶんと華麗なパスタが出てきた。
 食べてみると、麺の味つけはたしかにペペロンチーネ、これに種々の食材がからみあい、見た目とおりの華やかなものとなっていた。


 サーラカリーナの料理は、食べていて、とても幸福感を感じることができる。
 生きるということは、すなわち美味しいものを食べることであり、生きる価値は、美味しいものを食べることにあり、などということを、ついまじめに考えてしまう。
 今井シェフの料理は、考えに考え、練りに練り上げられた、極度に緊張感を持つ料理なのであるけど、その緊張感をもって達成された料理は、食べる者には、やさしさと、あたたかさを表現し、そして頬が思わずにんまりとゆるんでしまうような幸せ感を与えてくれる。まさに名人の業。
 つぎは、初夏、さらに庭の緑が濃くなる時期に来てみようかな。

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