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March 05, 2009

山の中の蕎麦屋@かわぐち(霧島町)蕎麦会席

 私は山のなかで蕎麦屋を見つけると、ついつい訪れてしまうのだが、よく考えると街の中でも美味しそうな蕎麦屋を見つけると訪れてしまうので、ようは私は蕎麦が好きなのである。
 ところで山の中の蕎麦屋と、街の中の蕎麦屋には、明確な(たまに例外もあるけど)違いが一つある。街中の蕎麦屋は、酒のアテが、板ワサなり豆腐なり鴨肉なり卵焼きなり天麩羅なり、豊富に置いているのに比べ、山の中の蕎麦屋はそのたぐいのものを置いていることが少ない。これは山の中の蕎麦屋を訪れる者が車で来ることが多いことや、従業員が少ないことからそのてのものに手がまわらない、とかの理由によるものと思われる。
 私は蕎麦屋の素朴なアテで酒を飲むのは好きなのだが、山中の蕎麦屋ではそれが楽しめず少々残念に思っていた。

 さて、霧島周辺には蕎麦屋が数軒あるけど、どこも事情は同様で、酒のアテは少なく、酒を飲む雰囲気の店ではない。しかしながら、霧島の蕎麦屋「古式手打ち かわぐち」が、店の開店記念日の週は、一週間の期間限定で酒のアテを豊富に出す蕎麦会席を出すということを、2月に訪れたときに聞いた。
 人里離れた山の中の蕎麦屋で、酒肴を頂きながら酒を飲むのは、オツなものであろう。「かわぐち」の蕎麦は好みであるし、話のネタにもなることだし、行ってみることにした。

 蕎麦会席のメニューを、メニュー表より書き写す。

 <蕎麦会席>
 湯葉豆腐
 茸と蕎麦米の梅肉和え
 雲丹の蕎麦米時雨
 イクラの蕎麦米時雨
 蕎麦いなり
 里芋団子
 蕎麦の天麩羅
 蕎麦雑炊
 古式手打ちそば
 香の物
 デザート

 会席料理は、蕎麦の実をいろいろな調理法で用いた、さまざまな料理が出てきます。
 酒は「越の誉」の樽酒。店主が熟成の度合いによって、瓶に移しています。

 写真をいくつか。

【湯葉豆腐】
Yuba

 どこが湯葉なんだ、という突っ込みをいれたくなるような分厚い湯葉。大豆の香りが豊かで、もちもちした食感もたいへんよい。しかしこういう湯葉って、どうやって作るんだろう。

【山菜のごま和え 蕎麦雑炊】
Wild_plants

 こちらも香り豊かないい山菜を使っている。味はうまくアクを抜いていて、ほどよい上品さ。甘さ抑え目のゴマ和えとよく調和している。蕎麦雑炊は、すっきりとした鰹の出汁が印象的。

【蕎麦稲荷 蕎麦寿司】
Soba_inari

 良質な蕎麦を使っていると、こういう料理もできるなんだなあというもの。蕎麦の弾力ある食感を楽しめる。

【手打ち蕎麦】
Soba

 蕎麦は相変わらず、整った切り口で、出来上がりの形が美しい。喉越しの感触も良好。

 山の中の和料理にしては、予想以上にレベル高かったなあ。普段でも、こういう料理を出してよ、とか言いたくなるが、かかる手間ひまを考えると期間限定がやっとなんでしょうな。
 「かわぐち」は、家庭的な雰囲気のある店です。その料理は、まじめに、細心に作られており、でも、妙な緊張感なしに、やさしさ、おおらかさを感じさせてくれます。田舎の家を訪れたとき、そこで採れた材料を用いて、心をこめて、丁寧に料理をつくって歓待する、そういう雰囲気の満ちた会席料理であった。

……………………………………………………
霧島蕎麦処かわぐち 鹿児島姶良郡霧島町田口2638-47 TEL 0995-57-4321


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