御節料理@俵屋旅館
部屋「寿」の天井は網代天井になっており、小さな木片が美しい模様に組まれてたいへんに趣がある。しかし木片は温度に敏感であり、大きさが温度により微妙に変るせいで、エアコンで暖房をつけている時期は、少しの温度の変化で、ミシッミシッという軋んだ音が天井より響いてくる。鶯張りの廊下みたいなもので、天井を物の怪が定期的に歩いているような印象を受ける。古都らしいといえば古都らしい演出の音を聞きながら、御節料理を食べる。
まずは仲居さんの運んできた御屠蘇をぐいっと飲み、本年の無病息災を祈る。
あとはビールを頼み、御屠蘇に続け、朝から酒を飲む。御節ってどう考えても、酒のつまみだもんなあ。
【鯛尾頭付 松を添えて】
「尾頭付き鯛」と称すなら、やっぱりこのサイズは欲しいです。
体長30cmほどの立派な鯛に、鮮やかな緑の松を添えて。見てくれのみ立派ということは勿論なく、火の通し方、塩加減抜群。骨だけになるまで徹底的に貪らせていただきます。
【御節料理】
ほんとうに華やかな御節料理です。高度な調理技術でつくられた、赤、白、黄色、黒、肌色、緑、色とりどりの料理が膳の上に並べられ、一年の始まりを喜びを持って迎えさせてくれる、まさに迎春の膳。
この極上の御節を肴に、酒を飲む。
昨夜に続き、日本人に生まれ、日本の正月を俵屋で過ごすことの喜びを感じました。
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