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January 15, 2009

鬼神 朝青龍

 平成21年の初場所は横綱朝青龍の進退のかかった場所として注目を集めている。
 まとめニュースでみる限り、朝青龍は懸命の頑張りを見せており、それなりに絵になる姿です。

 しかし、本来の朝青龍って、頑張るとか頑張らないとかの存在でなく、唯一絶対、土俵を支配する神のごとき存在であったんですよ。それこそ数年前までは。まあ、そういう絶対的存在が、本来の「横綱」なんでしょうけど。

 思いおこすに、平成16年の九州場所。
 たまたま福岡にでかける用事があったので、午後は九州場所で相撲を見ることにした。かつて相撲人気のあったころの九州本場所は、館内客がいっぱいだったのに、若貴時代が過ぎたのちは、相撲界は冬の時代になっており、客も少なく、4人かけの桝席なんて個人でも取れる状況。ゆったりした桝席で相撲を見物する。

 幕内に入る。
 適度に弱いけど素晴らしい人気者の高見盛の入場くらいしか盛り上がらない流れののち、花道より朝青龍が現れる。

 すごい存在感。本物のアスリート、勝負の鬼、徹底して己を高めたのみが纏うオーラを発散して、朝青龍は堂々と花道を歩いたのち、土俵脇に座る。朝青龍が現れてからは、すべては朝青龍のみに観客の注意がいき、土俵上の相撲は、朝青龍のための前座に化けてしまう。
 そして、朝青龍が土俵に立ったのち、圧勝したのは、予定調和的現象であった。

 世の中には、「本物」がいます。
 本物の発するオーラの前には、誰もが、世のなかに確かに存在する、独立した価値を持つ「圧倒的存在」を認めざるを得ない。

 そのようなものは滅多にあるわけもなく、そして今の朝青龍には、4年前のあの凄みはすでにない。しかし、あの私が見たときの鬼神そのものの朝青龍と比べると、抜け殻のように思える朝青龍でさえ、今の普通の力士は相手にならないわけで、やはり朝青龍という力士の力は、とんでもないものがある。朝青龍すごい。そして、かつての神のごとき朝青龍はもっとすごい。


 人生は思い出が大事であり、全盛期の鬼神のごとき朝青龍をナマで見られたことは、私の幸運なる思い出です。

【平成16年 九州場所の朝青龍】
Asashoryu

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