地鶏@地頭鶏gen(都城駅前)
宮崎名物地鶏焼きは、じつは鶏の種類、味付け、焼き方などによって千差万別の、それぞれがまったく違う料理となっており、とても「宮崎名物地鶏焼き」と、ひとくくりにして分類できるような料理ではない。
それゆえ、他県の人が宮崎を訪れたさい、「美味い地鶏焼きを出す店を案内してくれ」と言われても、あまりに種類が多種に分かれるため、その人の好みがどういうものか分からないかぎり、自信をもって案内などできない。だから、そういう案内の要求があると私は困惑してしまう。
とはいえ、都城市には、面白い地鶏焼きの店が多いことも事実であり、都城に来たときは一度は訪れるべきと思う。問題は、それがその人に当たりであるか、外れであるかなんだな。
今後も地鶏屋の案内は請われるであろうが、私自身、都城の地鶏焼きについては、頭で整理があんまりついていない。それゆえ、地鶏屋案内をするにあたっての、自分にとっての一助として、整理を兼ねて、当blogでときおり都城の地鶏屋を紹介してみたいと思う。
まずは、「地頭鶏gen」。先日訪れた店なので、blog用に写真を撮りました。
【地鶏腿塩焼き】
他県(あるいは宮崎県)の人は、地鶏を「固いもの」と思い込んでいることが多いけど、本来の宮崎地鶏、とりわけ地頭鶏(じとっこ)は歯ごたえはあれど、空港土産あるいはコンビニで売っている真空パックの鶏炭火焼のようなコリコリした固さはない。(あれはあれで美味いけど)。地鶏は、歯で噛んで、弾力を感じたのちぷっつんと肉の中に歯が入り、そこからジューシーな鶏の肉汁が染み出て広がる、そういう食感を持つ。それだけで、鶏肉の美味さが感じられる食材なのだ。だから、巷間伝わる、炭火でガンガン真っ黒に焼いて、焼け焦げの匂いと味を加える「宮崎地鶏炭火焼」の料理法は、地頭鶏に対しては論外である。そんなことをしては養鶏業者が泣くか、あるいは怒る。地鶏は、単純に塩を振りかけ、ミディアム~レアで焼くのが、一番美味く食べる調理法となる。この店は、ミディアムだけど、レアでも美味しそう。
じつのところ、地頭鶏を出している店は、地鶏の本場都城でも少なく、この店は希少価値があります。世間がイメージする地鶏の炭火焼とは異なる料理ですが、純粋に鶏肉の美味さを味わいたい人にはお勧めの店です。
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