韓国岳(霧島)
工房見習い職員F君は霧島に登ったことがないそうで、それならここに居るあいだに一度霧島に登ろうかということになった。自転車が趣味のF君なので、自転車で御池あたりの登山口まで自転車で行き、そこから高千穂の峰に登って、下山後はまた自転車で戻ってくるという、ややHard、全行程10時間くらいの登山を予定した。
しかしF君に当日別の予定ができてしまい、3時間程度の登山しかできないことになった。中止してもよかったのだけど、お気楽登山なら連れて行ってほしいと言っていた者がいるのを思い出し、人数を増やし、えびの高原から韓国岳登山という真にお気楽登山に計画を変更する。
追加参加の者は、登山などしたことはないけど、そろそろダイエットを考えないといけないと自覚しだした者2名。運動しないといけないといつも思っているそうだ。2名とも、べつだん普通の体型だけどね。
経験上登山という行為はダイエットにならないと知ってるけど、(登ったあとは、いっぱいカロリーを取るから。とくにビールはいくらでも入る)運動の習慣が身につくと太ることはなくなるから、登山の楽しみを知れば、定期的に運動をするだろうし、ダイエットの援護にはなる。今回は登山の楽しみを覚えてもらうべき、スローペースの登山を予定する。
登山口に着く前にまずは腹ごしらえ。
このあたりで登山するときの腹ごしらえの定番として、蕎麦屋の「かわぐち」。霧島山麓にあります。
私は冷たい蕎麦しか食べないけど、他のものは寒いので暖を求めるのを兼ねて、鴨南蛮を注文。初めて見るけど、けっこう美味しそう。でも、温い蕎麦って、私の感覚では蕎麦のせっかくの香りも、食感もぜんぶ飛んでしまうから、…私は一生食うことはないだろうな。
車にてえびの高原着。えびの高原は標高1200m、晴天のもと韓国岳が間近に見える。あと500m登ればいいだけなので、見事なまでに楽勝コース。
…しかし、ひさしぶりに素人と登ったけど、ほんとに普段登ってない人は登る筋力がないのだな。韓国岳は、親切なことに登山道に10刻みで1合~9合の標識があるけど、1合登るだけで息も絶え絶え。「もう、ここで私たちを置いて行ってくださ~い」とか情けないことを言う。
先頭を行くF君は、つい行き過ぎてしまうので、ところどころヤンキー座りをして後続の我々をじっと待っている。私は、とりあえず登れ、登れ、一歩ずつ登ればいつかは頂上に着くと、叱咤激励しながらサポートに徹する。もう登れませんとの言葉に、今すれ違った山頂から降りてきた人は70代の人だぜ。君らが登れんわけないだろうとか言いながら、なんとか頂上へ向かわせる。…なんて親切なんだ、おれは。
私の説明通り、一歩ずつ登っていき、ようやく頂上部、火山口の縁にたどりつく。ここからはべつにたいした登りではなく、道に迷うこともないので、私は2名を置いて、通常のペースで山頂の標識のあるところまでさっさと行く。
元気いっぱいのF君に、いまだ遠き場所にいる2名。(赤丸で囲っている)
ようやく頂上に着いた2名。歓声をあげている。着いての言葉は、
「苦労して到着した山頂からの眺めは最高です。ここまで励まして登らせてくれてありがとうございました」
これは、登山好きになれる見込みあり。そうなりゃ、ダイエットは簡単ですよ。
頂上からの眺望を楽しんだのち、さっさと下山。福岡に用事のあるF君をえびのICのバス乗り場で下ろし、残りのメンバーは東霧島温泉で汗を流す。
ほっかほっかに温まるいい温泉でした。こういうのは女性が時間がかかるに決まっているから、温泉に入るさい、入浴が終わったのちは車で私が待っていると言ったのに、温泉の気持ちよさについつい長湯してしまい、車に向かったさい待っていたのは彼女らであった。
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