July 18, 2017

遥かなるモン・サン=ミッシェル 1日目

 世界遺産、モン・サン=ミッシェル(Le Mont-Saint-Michel)に行ってみようと思った。
 それで行く方法を調べてみたら、けっこう不便なところにあることが判明。日本からダイレクトに行こうと思ったら、空港→バス→TGV→バスと何度も乗り継ぎがあり、大きな荷物を持っている旅行者には辛い。だいたい半日かけてのフライトあとに、そんなに何度も交通機関を乗り下りするのは体力的には無理があると思い、いったんはパリに宿泊し、そこを起点としてバスツアーを利用し一泊二日でモン・サン=ミッシェルを観光するという、いちばん楽そうなプランを立ててみた。

 パリで二泊して時差ぼけをある程度修正したのち、早朝からのJTB主催のバスツアーに参加。JTBのオフィスはオペラ座の近くにあり便利である。パリでは、テロの影響がまだあるのか日本人観光客はとんと見なかったが、さすがにJTBのツアーでは日本人ばかりが30名ほど集まって来た。
 日本人のガイド氏はフランス在住の長いベテランであり、話題が豊富であって、バス旅行中楽しめた。
 ツアーは海岸の小さな港町オンフルールに寄ったのち、モン・サン=ミッシェルの対岸に到着。パリから6時間ほどかけての長旅である。
 まずは昼食ということで、モン・サン=ミッシェルがよく見えるレストランで、名物のオムレツを食べる。

【モン・サン=ミッシェルとオムレツ 】
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 これ、噂に聞いていたほどのジャンボなものではなかった。
 モン・サン=ミッシェルのオムレツは、レストラン「ラ・メール・プラール」が本家なのであるが、あれは大きすぎて日本人観光客には不評なことが多く、それでこのレストランでは小さめのサイズにしている、とのことであった。
 このオムレツ、日本のものとはまったく違っていて、ふわふわの泡々で、まるで玉子と空気を食べているような不思議な食感のものである。そして、玉子とバターの素材はとても良く、普通に美味しい。

【大雨襲来】
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 モン・サン=ミッシェルのあるノルマンディー地方の海岸沿いはたいへん天候が不安定であり、晴れと曇り、雨がしょっちゅう入れ替わる。
 本日も午前中は天気が良かったが、午後から厚い雲が一帯を多い、そして土砂降りの雨が降って来た。写真ではよく写っていないが、いまその大雨が降って、歩いてモン・サン=ミッシェルへ行った人たちが急いで戻ってきているところ。

【雷雲のもとのモン・サン=ミッシェル】
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 我々は雨が止むのをレストランで待ったのち、それから出発。
 雨は上がったものの、雨雲はまだ残っており、そこに幾度も稲妻が走っている。
 稲妻を背負ったモン・サン=ミッシェルの姿は格好よく、なんとか一枚の写真に収めようと何度も何度もtryしたが、雷が光ったときシャッターを押しても、すでにそれは手遅れで、といって雷が出るタイミングなど予想も出来ず、結局一枚も雷を撮れなかった。残念。

【モン・サン=ミッシェル】
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 モン・サン=ミッシェルは、シャトルバス駐車場付近から見る姿が一番絵になるそうで、これがそこからの写真。
 このあと、島のなかをしばし散策して、それからまた橋を戻ってホテルへと。

【ルレ・サンミッシェル】
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 ホテル、ルレ・サンミッシェルはモン・サン=ミッシェル対岸にあり、正面にモン・サン=ミッシェルがあるので、どの部屋からもその姿を見ることができるというのが売りである。
 で、私の泊まった部屋からは、・・・木立に隠れてあんまり見えない。
 じつはこのホテルには「冬(つまり樹が葉を落としたとき)にしかモン・サン=ミッシェル全貌が見えない部屋がいくつかあるのだが、その一つに当たってしまった。
 まあ、モン・サン=ミッシェルはさんざん見たし、あえて部屋から見たいとも思わなかったのだが、なんか納得いかないなあ。

【夕食】
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 午後7時半から夕食。
 フランスはサマータイムなので、まだまだ外は明るい。そして雲はいつしか吹き払われ、青空が広がっていた。その青空のもとのモン・サン=ミッシェルを眺めながらの食事である。
 モン・サン=ミッシェルは、干潟の牧草地に、潮風の当たる牧草で育った「プレサレ羊」が名物だそうで、その羊のロースト。日本の羊料理と違って、羊特有のにおいと味がしっかりとして、いかにもヨーロッパの料理という感じである。

 夕食を終えたのち、日が暮れるのを待ってから、モン・サン=ミッシェルのライトアップを見に行こうと思っていたけど、いつまでたっても、午後10時を過ぎても暗くならず、バス旅の疲れもあり、ついつい熟睡。
 起きたら深夜の2時であった。これはいかん、と思い、とにかく外出。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 ホテルを出ると、橋の手前までは、小さいながらも明かりがあったが、それからは明かりはなく、真っ暗である。
 そして遠くにモン・サン=ミッシェルが見える。
 当然ライトアップの時間は過ぎており、いくつかの照明のみがぼんやりとその姿を浮かばせていた。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 暗いなか、橋の上まで来たが、どこまでが橋の端か分からないくらいに真っ暗であり、ライトとか持ってきてなかったので、これ以上進むのを諦めた。
 しかし暗いのと雲が払われていたことで、頭上には無数の星々がきらめいていて、そして天空にまさに天の川が、輝く川の姿をして横切っていて、そのもとにモン・サン=ミッシェル、という荘厳な光景を見ることができた。
 写真では捉えることは不可能であったが、あの美しい姿はくっきりと記憶に残っている。
 いいものを見ることができた。


 ホテルに帰ったのち、また寝なおす。
 明朝は、「朝日に照らされるモン・サン=ミッシェル」を見たいので、目覚ましは日の出前の時刻にセットしておいた。

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June 17, 2017

オペラ:ジークフリート@新国立劇場

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 ワグナー作の「ジークフリート」は、大変楽しく面白い劇である。
 主神ヴォータンの血をひく英雄ジークフリートは孤児として生まれ、森のなかでニーベルング族のミーメに育てられていた。ミーメはラインの宝を守っている巨人族のファフナーから宝を奪うためという目的のみに、ジークフリートを育てていたため、ジークフリートはまともな教育を受けていなかった。本能のみで育ったようなため、己の怪力自慢の暴君に育ち、成人してからは養父ミーメも手がつけられない。ジークフリートはミーメを疎んじ、腕の良い鍛冶職人であるはずのミーメが鍛錬した刀をすべてへし折り、そしてミーメが所有していた折れた名剣ノートゥングを自ら鍛え直し、この名剣を持って森から出ていくと宣言する。
 ミーメはせめてファフナーは退治してもらいたく、ジークフリートをファフナーの住む洞窟の近くまで連れて行く。そしてそこで大蛇に化けたファフナーとジークフリートの諍いが始まり、ジークフリートはノートゥングでファフナーを切り斃す。そこでジークフリートは世界を支配できる力を持つ指輪を手に入れる。それを横取りしょうとしたミーメをついでに切って捨て、ジークフリートは小鳥の声に導かれ、妻を求めて旅に出る。目的地は、戦乙女ブリュンヒルデが眠る、炎で囲まれた岩山である。
 そこは主神ヴォータンが守っておりジークフリートの行く手を阻む。ヴォータンの武器である槍は世界で最も強力な武器のはずだった。しかしジークフリートはヴォータンの槍をノートゥングで折ってヴォータンを退かせる。
 何人の侵入も許さなかった炎もジークフリートを拒むことはできず、炎を突破したジークフリートは至高の美女ブリュンヒルデを得て、二人の歓声のうちに舞台は幕となる。

 ジークフリートはとにかく強く、そして思慮も分別もない脳筋男なので、なんでもやりたい放題、己の道を突き進み、欲しいものを全て得ていく。シンプルにしてストレートな英雄譚。いちいち難しいことは考えずに筋を追うことができる。
 そしてジークフリートは、舞台はずっと出ずっぱりで、咆哮のような強いテノールで歌いっぱなしであり、5時間近い舞台を一人で支配するという、過酷な役である。それゆえ「ジークフリート」は本格的な公演の実現が困難なことで知られている。これは作曲者ワーグナーの作劇法に問題があった、というふうに誤解されがちだが、じつはワーグナーの時代にはそれを歌える歌手はふつうに居たので、ワーグナーは悪くない。なにより現代音楽界の、人気歌手を消耗させ、育つまでに使い切ってしまうシステムに問題がある。

 それはともかく、ジークフリートを歌える歌手がいない、というのは何十年も前からのオペラ界の深刻な問題であった。しかしひさしぶりに本格的な力強い声を持つヘルデンテナー、ステファン・グールドが現れた。
 私は前回の「ワルキューレ」で彼のジークムントを聞き、これぞヘルデンテナーと感心して、今回のジークフリートを楽しみにしていた。
 そして一幕から終幕までずっと飛ばしっぱなし、ハイテンションの彼の素晴らしい声を聞くことができ、ほぼ理想に近いジークフリートを聞くことができ、感銘を受けた。

 さらには、そのほかの歌手の出来もよく、劇全体としても高水準のものになっていた。日本でこのような素晴らしいワーグナーの演奏を経験でき、たいへん満足した夜であった。

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June 15, 2017

ミヤマキリシマ2日目@九重:扇ヶ鼻~星生山

 日曜日は予報では曇りだったのだが、いつの間にか雨の予報にと変わり、そしてその通りに朝から雨が降っている。しかし朝のニュースをみると、午後には雨が上がり、その後は雨は降らないとの予報になっていた。
 ならば雨上がりを待って出発しよう、ということにした。
 赤川温泉に泊まったのは、ミヤマキリシマの名所扇ヶ鼻に登る予定だったからである。しかし、雨あがりのあとに赤川ルートを使って扇ヶ鼻に登る気にはとうていならず、予定を変更して牧ノ戸ルートで扇ヶ鼻に登ることにし、赤川から牧ノ戸へ移動。

 この時期の休日は、牧ノ戸の駐車場は満杯になり、道路に車があふれでているのが常だが、さすがに雨が降っている日は登山者は少なく、容易に駐車することができた。
 そして、11時前には雨が上がったので、出発した。

【沓掛山から】
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 沓掛山からの眺め。
 扇ヶ鼻と星生山は、ミヤマキリシマが見事に山肌を染めている。

【扇ヶ鼻】
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 扇ヶ鼻のミヤマキリシマはほぼ満開。素晴らしい眺めである。

【扇ヶ鼻】
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 登山道のまわりを一面ミヤマキリシマが囲う、御伽話のような道を登って行く。

【登山道】
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 私同様に雨上がりを待って登山を開始した人が多かったようで、私が扇ケ鼻を下りる頃から、どんどんと登山者が増えてきた。
 そのなかに、ひときわにぎやかな韓国人の団体客があった。
 大型バス3台利用して、百人近いほどの人が行動していた。登山でこれほどの団体を管理するのって大変だと思うのだけど、どうやら牧ノ戸から久住山までの行程を各々の力量にまかせて、自由に行動するやりかただったらしく、小グループでの行動。おかげで、大行列に遭遇せずに済んだ。


【星生山へ】
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 扇ヶ鼻から下って、それから星生山へと向かう。

【星生山】
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 扇ヶ鼻ほどの量はないが、それでも星生山のミヤマキリシマも今がピークであり、美しい。

【星生山】
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 星生山山頂から西千里ヶ浜方面を望む。
 扇ヶ鼻のミヤマキリシマもよいが、その隣の肥前ヶ城のミヤマキリシマも、豪華に咲き誇っており、この二つの峰を見下ろすこの風景は、素晴らしいものであった。

【星生山】
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 久住方面を望む。

【星生山】
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 三俣山、平治、大船方面を眺める。
 昨日登った山々。
 それぞれ、ミヤマキリシマのピンクの帽子をかぶったような姿となっている。

【久住山】
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 久住山の山肌にもミヤマキシリマがちらほらと咲いている。
 久住山にも登って、南面の群落を見たかったが、今日は登山開始が遅かったので、ここでタイムアップ。

 このあとは西千里ヶ浜から牧ノ戸へ下山。
 午前中に雨には降られたものの、そのおかけで、雨露に濡れたミヤマキリシマの花は、とても瑞々しく美しいものであり、それを楽しめたのは望外の幸運であった。


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June 10, 2017

ミヤマキリシマ一日目@九重:三俣山~大船山~平治岳

 ミヤマキリシマの季節は梅雨と重なるので、雨のせいでミヤマキリシマ見物は中止、ということによくなる。6月第二の週末も予報はずっと雨だったのだが、二日前に突然雨から晴れとなり、これはラッキーと、九重へと出かけた。

【星生山】
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 本日のコースは長者原を出発して、三俣山、大船山を周回するコースをとる。
 三俣山への登山道を行くと、正面に星生山が見えて来る。
 荒々しい山肌を、ミヤマキリシマの群落がピンクに染め、いきなり素晴らしい風景を見せてくれる。

【すがもり越え】
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 すがもり越えから三俣山に登る。三俣山の山肌のミヤマキリシマも花のつきがよく、稜線に入ってからの眺めが期待できる。

【登山道】
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 登山道の満開のミヤマキリシマ。奥に大船山。

【三俣山】
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 稜線に出ると、山頂からの山肌のミヤマキリシマの花が見事に咲き誇る姿が、正面に現れる。おどろくような風景。

【三俣山西峰から】
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 本峰にかけての山肌にも、びっしりとミヤマキリシマが咲いており、これも素晴らしい風景。

【三俣山本峰山頂】
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 まずは本峰にと登ってみる。
 ここから御鉢を眺めると、御鉢(大鍋)そのものにはミヤマキリシマは乏しいものの、鞍部のミヤマキリシマが満開であり、御鉢を巡ることにした。

【御鉢鞍部】
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 御鉢の切れ込んだ最低標高部に大きなミヤマキリシマの群落があり、ここは満開。

【御鉢(大鍋)】
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 三俣山名物の大鍋、ミヤマキリシマはあまりない。
 まあ、ここは紅葉の名所だから、秋にまた訪れることにしよう。
 で、大鍋には降りず、そのまま北峰に登っていき、御鉢巡りを続ける。

【三俣山南峰から】
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 御鉢を巡って、南峰に到着。ここから坊がつるに下って行く。
 南峰の斜面のミヤマキリシマも見事に咲いている。

【坊がつる】
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 南峰からの急傾斜を下り、坊がつるへ。
 ここから平治岳を見ると、登山道のある南斜面のミヤマキリシマが一面に咲いている。
 今年の九重は、どこもかしこもミヤマキリシマがとんでもないことになっていた。

【段原】
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 坊がつるから大船山へと向かう。
 段原に出ると、大船山方向はミヤマキリシマの咲き具合があまりよくない。
 ミヤマキリシマを観察すると、まだ蕾の状態が多く、大船山に関してはピークはもう少しあとのようであった。

【大船山山頂】
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 大船山山頂から眺める北大船と平治岳。
 この山域のミヤマキリシマは九重でも別格とされているが、その通りの圧倒的染まり具合だ。

【段原】
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 段原に戻り、北大船へ登っていく。

【登山道】
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 美しく咲くミヤマキリシマのなかの登山道を進んでいこう。

【平治岳】
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 稜線から眺める平治岳。
 一時期は平治岳南峰のミヤマキリシマは虫害でひどいことになっていたが、そこから完全復活。
 峠から山頂に向けて、ずっとピンクに染まっている姿は、なんだかミヤマキリシマのお化けみたいな、異様な迫力を感じさせてくれる。

【大戸越え】
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 大戸越え。ここもミヤマキリシマの名所であるが、ピークは少々過ぎていた。
 ここから本日のメインの平治岳登山である。

【平治岳南峰】
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 高さはないが、急峻な登山道を登りつめると、この有名な風景が眼前に現れる。
 三俣山、坊がつるを背景に、山肌一面がミヤマキリシマに染まる平治岳。
 九重を代表する絶景。
 今年もこの風景を見ることができた。

【平治岳本峰】
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 本峰側の斜面も一面ミヤマキリシマが咲き誇っている。
 ここも、夢幻的な美しい風景だ。

【雨ヶ池】
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 九重を代表する景観を堪能して、坊がつるに下り、それから雨ヶ池経由で下山。
 長者原起点の周回ルートで、三俣山、大船山、平治岳と、ミヤマキリシマの名所の山々を訪れたが、いずれも見事な咲き具合であった。花の時期と、天候がうまくあった快心の登山であった。

【赤川温泉で】
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 下山してからは赤川温泉の韓国料理オーベルジュ「赤川温泉スパージュ」に移動。
 汗をおおいにかいたのちのビールは極上に美味いのであった。


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June 03, 2017

ミヤマキリシマ@阿蘇杵島岳~烏帽子岳

 ミヤマキリシマの季節。
 阿蘇もミヤマキリシマの名所であるが、昨年の地震のせいで、登れる山は限られており、今回はそのなかで杵島岳と烏帽子岳に登ることにした。
 この一帯は30万株ものミヤマキリシマの大群生があり、時期がよければ山肌が一面ピンクに染まる風景を楽しめる。

【杵島岳登山口】
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 6月最初の週末は、まだ梅雨前線が北上しておらず、好天である。
 まずは杵島岳へと登ってみよう。

【登山道】
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 登山道にはちらほらとミヤマキリシマが。


【杵島岳山頂】
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 杵島岳は火口にミヤマキリシマの群落があるけど、先の地震の影響からか、群落地の土壌が崩れており、少々悲惨な状態になっていた。

【烏帽子岳】
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 山頂から眺める烏帽子岳。
 う~む、あんまりミヤマキリシマは咲いていない様子。

【古御池火口群】
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 山頂からいったん下山して、窪地を通り、それから古坊中経由で烏帽子岳へと。

【登山道】
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 烏帽子岳への登山道。ここもちらほらとミヤマキリシマが咲いている。
 この標高では、花の時期は終わりかけのようであった。

【登山道】
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 草千里からの登山道との三叉路の高さのミヤマキリシマの群落。
 ほどほどの咲き具合。
 条件が良ければ、山肌全体がピンクに染まるのであるが、3~5分といったところ。

【登山道】
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 山頂に近付くと、ミヤマキリシマの群落の花の数はぐっと減った。
 散っているのではなく、そもそも蕾の数が少なく、今年の烏帽子岳はミヤマキリシマの外れ年だったようだ。

【烏帽子岳山頂】
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 山頂手前で、立ち入り禁止の標識。
 震災から1年以上たっても、まだまだ復旧中である。
 ここからの中岳、高岳の眺めは素晴らしい。

【草千里へ】
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 先の三叉路に戻り、草千里方向へ下山。

【草千里】
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 草千里へ降り、それから駐車場へと。
 一面の緑が美しい。
 今日はミヤマキリシマよりも、青空のもとの、生命力あふれる草原の緑のほうが印象的であった。

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May 27, 2017

雲仙のミヤマキリシマ&小浜のジャカランタ

 ミヤマキリシマの季節到来である。
 この時期は梅雨前線のせいで、天候が悪いことが多いのだが、今年はまだ梅雨前線の北上が遅く、5月の最終末は高気圧が九州を覆い、好天の予報である。
 九州にはミヤマキリシマの咲く山は多かれど、今が旬の山は雲仙のようだったので、雲仙へとでかけてみよう。
 また下山後は、小浜温泉に寄り、そろそろ咲くであろうジャカランタもあわせて楽しむ予定とした。

【池原登山口から】
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 池原登山口から登山開始。
 ここはツツジが多く植えられているけれど、もう花の時期は終わりに近かった。

【登山道】
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 今日は天気が良すぎて、日が痛いほどであったが、しばし歩くと林のなかの道となって日陰となり助かった。

【仁田峠】
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 登山口はいったん仁田峠へと出る。
 ここもミヤマキリシマの名所。たくさんの車も止まっていた。

【国見岳】
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 妙見岳に登り、国見岳を見ると、見事にミヤマキリシマが咲き誇っていた。
 雲仙の三岳のなか、どの山もミヤマキリシマは生えているのだけど、国見岳は量・質ともに、他の山を圧倒していた。

【国見岳】
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 国見岳に近づくにつれ、ピンクの花々がよく見えてくる。
 国見岳のミヤマキリシマは、群落を作っている九重とは違って、他の灌木とともに生えているので、初夏の濃い緑との色の対照が独自の景観をつくっている。

【国見岳山頂】
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 国見岳山頂から普賢岳と平成新山を眺める。
 あまりミヤマキリシマは咲いていないようだが、ここから見えないクレーターのなかの咲き具合に期待して、普賢岳へと向かう。

【平成新山】
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 平成新山へと着けば、ミヤマキリシマはぽつぽつと咲いている程度。
 以前の噴火でここらの植生はいったん全滅したはずだが、それでも新たな灌木はしっかりと生えていて、そして平成新山の瓦礫にも、うっすらと植物が覆い、そのなかには小さなミヤマキリシマの株もいくつかあって、ピンクの花を咲かせている。
 自然の回復力には感心させられる。

【普賢岳】
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 普賢岳方面のクレーターは、ヒカゲツツジの群落があるのだが、さすがにもう終わっていて、花は一輪も残っていなかった。
 それでもこの濃い新緑は見事なものである。

【普賢岳】
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 この標識を少し登れば、普賢岳山頂である。
 しかし本日は狭い山頂に人がいっぱいなのが、どこからで見えていたので、今回はパスして下山。

【仁田峠普賢神社】
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 仁田峠に到着。
 今日は天気がよく、ミヤマキリシマのピンクに加え、生命感あふれる新緑、そして澄み切った空の青さを存分に楽しめた。

【小浜温泉】
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 下山後は小浜温泉へと。
 小浜温泉は町じゅう、もうもうと湯煙が立ち、海からも海底からわく温泉で湯気が立つ、湯量豊富なところであり、風呂も当然源泉かけ流しである。
 雲仙温泉郷も良いところだが、小浜温泉もとても良い温泉地である。

【ジャカランタ】
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 小浜名物は温泉に加え、街道にずらりと並ぶジャカランタ。
 6月からが旬の花なのであるが、5月下旬ではさすがにまだ花はわずかしか咲いていなかった。
 ミヤマキリシマ、ジャカランタと二つの名花を同時に楽しむのはやはり無理だったか。


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February 12, 2017

雪の阿蘇:杵島岳~烏帽子岳

 寒波到来で、英彦山に続いては、阿蘇の高岳に登ってみることにした。高岳にしたのは、前の寒波到来の時に瀬の本から見た高岳が雪と氷で白く輝いていて、とても美しかったので、久しぶりに登ってみたくなったからである。
 ただ、阿蘇は先の地震の影響で登山道が使えなくなっている可能性があるので、ネットで熊本県北広域本部の広報を調べたら、高岳は「調査予定」とのみ書いており、通行可とも不可とも書いてなかったので、いわゆる「自己責任で行ってください」とのことであろうと勝手に解釈して、仙酔峡に向かった。

【仙酔峡道路】
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 仙酔峡道路を走ると、なんと通行止め。登山どころか、仙酔峡にさえ入れない状況であった。仕方なく、ネットで「登山可」と載っていた杵島岳へと予定を変更して、いこいの森経由で草千里登山口を目指した。

【県道】
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 いこいの森を越えてしばし走ったところで、ここも通行止め。震災の影響である。
 しょうがなく、57号線にいったん出て、阿蘇駅前からのパノラマラインで草千里へと行った。
 そしてあとで分かったのだが、阿蘇五岳を複雑に走っている登山道路のうち、使えるのはこのルート一本のみであり、復旧はまだまだ途上なのであった。

【根子岳】
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 パノラマラインを走っていると、根子岳が近くに見えた。
 ひさしぶりに根子岳の姿を近くで見ると、形が変わっている。天狗の基部の岩が崩れたようで、こりゃ根子岳も当分まともに登れないだろうなあ。

【杵島岳登山口】
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 なにはともあれ、草千里駐車場に車を止め、杵島岳へと向かう。
 雪はいい具合に積もっているけど、登山道に足跡はなく、私が本日一番乗りのようである。

【登山道】
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 登山道に人の足跡はなく、ときおり小動物の足跡が横切っている。

【登山道】
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 ときおり雪のふきだまっているところがあり、ここは膝まで埋る。

【登山道】
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 山の中腹あたりの登山道は石段になっていたはずだが、それも埋もれていた。

【杵島岳山頂】
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 山頂に着いたら、ネットの情報通り、御鉢への道は通行止めになっていた。

【烏帽子岳】
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 本日は好天であり、向かいの草千里と烏帽子岳もよく見える。
 ここからまたおりて、向うに見える烏帽子岳へ登り返しである。

【登山道】
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 草千里の高さまでおりて、それからしばらくは中岳方向へ歩いて行く。

【登山道】
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 古坊中から烏帽子岳へと登って行く。ここの道も誰も通った跡はなく、新雪を踏みしめながらの山行だ。

【登山道】
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 雪をかぶったミヤマキリシマのトンネルを進んでいく。

【烏帽子岳山頂近く】
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 烏帽子岳山頂は、山頂手前の稜線が崩れているらしく、通行止めになっていた。ここさえ通られれば草千里を一周するようなコースで行けるのだが、残念だ。
 とりあえず、360度の景色を楽しむ。中岳は盛大に噴煙をあげていた。

【登山道】
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 いったん引き返し、下りは草千里への道をとる。
 途中で草千里から登って来た二人組と会った。本日初めて見る登山者である。
 二人組のほうは、雪道に足跡がまったくないので、本当に登っていいものかどうか不安に思いながら登って来たそうで、これで安心して登れますと喜んでいた。

【草千里】
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 阿蘇の名所草千里はいちめんの雪原となっている。家族連れも多く繰り出し、雪遊びをしていた。その普段めったに見られぬ、雪で覆われた草千里を楽しみながら、駐車場へと戻った。

 天気のよい休日の雪の阿蘇。杵島岳、烏帽子岳に登っていたのは結局私を含めて3人のみであった。阿蘇五岳はいちおう日本百名山にも入っている有名な山なのであるが、今の登山道の状況では、訪れる人が少ないのも仕方がないのかもしれない。
 ただ九重や由布岳の登山道が着実に復旧したように、阿蘇の登山道もそのうち復旧されるだろうし、そのときまた登ってみたい。

 ……………………………

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February 11, 2017

和食:ゆずはん@日田市

 日田駅近くの繁華街にある和食店。
 英彦山に登って日田に泊まったさいに訪れてみた。
 日田の名物といえば、日田が山中の地ゆえ、高菜巻き、鮎の姿寿司、鰻、すっぽんといった山・川のものが有名なので、その手のものが出るのかなと漠然と予想していたら、新鮮な海の幸を使った本格的な日本料理がでてきて少々おどろいた。

【向付】
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 茶ぶり海鼠、蕪の紫蘇山芋巻き、春の表現に梅の枝をかざして。
 けっこう手のかかった料理であり、そして視覚的にも美しい。

【椀物】
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 椀物は蟹真丈。出汁はあまり九州系でなく、すっきりと澄んだ上方系のもの。
 この椀で、店の実力が高いことがよく分かった。

【造り】
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 造りはカンパチ、平目、車海老。車海老は活き海老である。
 山のなかの店で、そこまで鮮度にこだわらなくともと思うけど、そういう流儀なのであろう。

【焼物】
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 甘鯛の幽庵焼き。幽庵のたれはあっさりしており、魚の旨みをよくいかしている。

【焼物】
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 豊後牛をリンゴソースで。下には茄子がしいている。

【揚げもの】
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 河豚の唐揚げは、茶塩で。

【煮物】
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 鱈の白子はとても上質なものである。
 造りのときと同様に、日田の山のなかの店でそこまで仕入れにこだわらなくともとか思ったが、とにかく美味しかった。

【御飯】
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 〆はイクラ御飯。
 全コースを通して、海の幸がふんだんに用いられていた。


 飲み物に関しては、地酒よりも、日本全国から集めた銘酒がずらりと並んでおり、そこにもこだわりがあるようであった。
 素材の良さと、料理の技術の高さから、日田に行ったとき、海鮮系の和食が好みの人にはお勧めの店である。

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登山:雪の英彦山

 今シーズン一番の寒波が北部九州に到来。山間部はいずこも雪が積もっているようである。そこで最も積雪が楽しめるであろう英彦山に登ってみることにしてみた。
 もっとも、強い寒波が来た時、九州の交通網は雪に対して脆弱であり、登山そのものよりも登山口までたどり着くほうがよほど大変になるのが常である。そして今回もそうであって、高速道は通行止めになっているし、下道は車が横転して通行不可になっていたりで、運転しながらはたして登山口まで行けるのかと危惧したが、それでもなんとか通行可の道路をつなげて、別所登山口に到着。
 着いてみると駐車場はほぼ満車であった。こんなに交通条件悪いのに、みんなやっぱり雪山が好きなんだなあ、と感心。

【別所登山口】
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 別所登山口からもう雪はたくさんと積もっている。

【奉幣殿】
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奉幣殿からは正面の参道を使って登山。

【登山道】
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 登山道は、樹々に雪が積もり、モンスターもどきになっている。
 九州ではあまり見かけない風景。

【行者堂】
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 行者堂も雪がたんまりと積もっており、厳かな雰囲気。
 ここから四王寺滝へ降りていくトレースがあるかなと探したが、見当たらなかった。

【登山道】
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 登山道は同じ感じで雪の世界。石段も埋もれている。

【中岳上宮】
6

 ひとつめの頂上である中岳上宮に到着。ここから避難小屋にいったんおりて休憩。何人もラーメンを食べており、ラーメンの匂いが充満しておりました。寒い時期はやっぱりインスタントラーメンが人気のようである。
 それからまた中岳に登り、南岳方面に向かう。
 このとき、南岳への道をこの上宮の裏にあったと間違って覚えており、まったく足跡のない雪道を腿まで埋もれながら歩いていくも、途中でおかしいことに気付いて、正規の道に戻った。
 本日上宮に登った人は、そこに妙なトレースがあるのを変に思っただろうな。

【登山道】
7

 中岳から南岳への稜線は風の通り道。それで今までのモンスターもどきと違って、樹々は霧氷となっており、これも美しいものであった。

【登山道】
8

 南岳を過ぎたあとは四王寺滝へと向かう。
 ずいぶんと急傾斜な道であり、雪のない時期は下りに使いたくない難路であった。

【四王寺滝】
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 英彦山の冬の名物「四王寺滝」。まだ岩壁を全面的には覆っていないけど、それでも立派なツララの伸び具合である。そのツララがそれぞれのリズムで伸び、その姿はまるで音楽そのものが凍ったような、荘厳にして、律動感あるものであった。

【登山道】
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 登山道は全行程中、ずっと雪道であり、九州の山とは思えないような雪の積もり具合をみせてくれた。
 交通条件の悪いなか、苦労して英彦山に来て大正解であった。

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February 05, 2017

雲仙観光ホテル

【雲仙観光ホテル正面 (宿の公式HPより)】
Hotel

 私が九州の旅行のネタ本としている「九州遺産」という本には、九州の近現代の歴史的建造物が101件おさめられており、いずれも歴史的価値の高いものばかりである。
 そのうちホテル部門で唯一つ選ばれているのが「雲仙観光ホテル」である。
 九州には立派なホテルがいくつもあるけれど、そのなかでこのホテルのみ選ばれたのにはもちろん理由があり、それは建物自体の価値と、その歴史的役割による。

 かれこれ80年ほど前、戦前の日本は財政難に苦しんでいた。その当時日本は輸出が不振であり、地下資源の乏しい日本は外貨獲得の手段に乏しかった。そこで外貨を得る方法として観光を思いつく。日本全国の風光明媚なところに、外国人の好むような豪奢なホテルを建てて、そこにどんどん観光に来てもらおうと思ったのである。
 複雑な地形を持つ日本ゆえ、山、海、湖、・・・風光明媚なところはいたるところにある。そこから15ヶ所を選りすぐって、多額の費用をかけて本格的なホテルを建設した。いわゆる「国策ホテル」である。
 考え方としては、悪くなかったとは思うのであるが、選んだところが悪かった。赤倉、阿蘇、唐津、松島、河口湖、中禅寺湖と、たしかに風景は良いが、交通の便の悪い、いわゆる僻地ばかりである。現代よりはるかに交通に手間暇かかる時代、そんなところにわざわざ外国人観光客が来てくれるはずもなく、いずこの施設も建てたはいいが閑古鳥が鳴き、営業はまったくふるわず、年月を経るうち多くは廃業し、取り壊されるか、廃墟化していった。
 九州にあるもう一つの国策ホテル「阿蘇観光ホテル」は、そちらの部類で、今も山なかに廃墟として朽ちるままとなっている。

 そういう悲惨な経過をたどってしまった国策ホテルのうち、「雲仙観光ホテル」は80余年間を生き残り、建築当時の重厚な姿を伝える数少ないものの一つであり、ゆえに国から文化財に指定されている希少なものなのである。

 今回雲仙岳を訪れたついで、不思議物件めぐりの一環として、このホテルに泊まることにしてみた。

【フロントロビー】
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 入ってすぐのフロントロビー。年期の入った太い木の柱や梁、大きな絨毯、高い天井。山岳リゾート風の意匠が、存在感高い。
 このホテルにはエレベーターはなく、階段を使っての移動になるが、それもまた味があってよい。廊下の天井も高く、ふんだんに使われている手入れの行き届いた木材とあわせて、「奈良ホテル」に似ているなと思って、案内のスタッフにそう言うと、「みなさま、同じ感想を言われます」とのことであった。

【図書室】
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 ホテル内には図書室、ビリヤード場などもあり、どれもクラシカルな雰囲気十分。

【眺め】
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 ベランダからは雲仙の街が眺められる。
 すぐ近くに雲仙地獄があることもあり、街のいたるところから蒸気がふき出ている。

【大浴場】
Bath

 大浴場は、湯量豊富な雲仙にしてはこじんまりした感じ。しかし、浴場全体の雰囲気はレトロかつクラシックで風情がある。

【レストラン】
2

 食事はダイニングルームにて。
 この部屋がまた広くて、柱からアーチ型に支えられた天井も高くて、いかにもクラシックスタイルである。給仕のスタッフも正装であり、それも加えてさらにクラシックな雰囲気だ。

【ディナー】
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 オードブル:子牛のパテ 自家製ピクルス添え、帆立とオマール海老のボローバン、魚料理 鮮魚のムースリーヌ ノイリー風味の雲丹ソース 肉料理:黒毛和牛ロース肉の炭火焼

 料理は建物と同様にクラシカルスタイル。余計な創作性やいじったところはなく、堂々のストレートを行くフランス料理であり、いずれも普通に美味しい、旅先で安心して食べられるものであった。

【デザート】
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 デザートもまた本格的。いくつものスイーツがワゴンサービスで運ばれ、取り放題である。こういうのに慣れた外国人なら全種類制覇も可能であろう。

【夜の花火】
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 冬の雲仙の週末の特別サービス、花火大会。
 街の中心部から幾発もの大きな花火が打ち上げられ、冬の澄んだ夜空に広がる様は、たいへん趣がある。

【夜の花火】
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 もっとも冬なので、ベランダから見ていると寒くてしかたないから、しばらくして部屋に入り、ベッドに寝転がってガラス窓越しに花火を眺める。
 暖房の利いた部屋から、冬の花火を見る、これもいいものであった。

 建物、施設、部屋、調度品、ダイニングルーム等々、いずれもクラシカルスタイルで非日常感があじわえたホテルで、もう一つ冬の花火という非日常感も楽しめた一日であった。

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February 04, 2017

登山:雲仙岳

 2月に入って寒波が遠のき、九州の山々から雪が消えてしまった。
 それでもひょっとして霧氷くらいは見られるのでなかろうかと期待して、霧氷の名所、長崎は雲仙岳へと出かけてみた。

【池ノ原】
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 雲仙岳の登山口はいろいろあり、オフシーズンは仁田峠から登るのが一般的であるけど、仁田峠は標高が高過ぎて、そこから登るとすぐに妙見岳に着いてしまうので、池ノ原から登ることにした。
 しばらくはゴルフ場が隣にある舗装路を歩き、やがて階段のある山道となり、そして仁田峠へと着く。

【仁田峠】
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 観光名所でもある仁田峠。春にはミヤマキリシマが咲き誇る。
 2月は雲仙は霧氷が有名であり、観光客も多く訪れるのだが、本日は暖かく、霧氷はなさそうなので、駐車場は閑散としていた。

【ロープウエイ展望所】
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 仁田峠からの登山道を、ロープウェイを横目にみつつ、終点駅の展望所に着く。

【妙見岳】
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 展望所からすこし歩くと、妙見岳に着く。ここは寒い時期だと霧氷のトンネルができるのだけど、残念ながら今日はこういう具合に枯れ木のトンネル。

【国見岳】
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 妙見岳からはまずは国見岳へと登る。
 正面に見える平成新山のドームが迫力ある。

【鞍部】
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 国見岳からはいったん鞍部に下りて、それから普賢岳へ登り返し。

【平成新山】
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 普賢岳へは新登山道を使って、御鉢巡りのような感じで行く。
 この新ルートは平成新山をすぐ前に見られ、変化にも富んでいるけど、一方通行なので紅葉茶屋方向から登らないようにする必要がある。
 活発な活動は終えた平成新山ではあるが、いまも蒸気が立ち上り、まだまだ立ち入りは無理なようである。

【霧氷沢】
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 普賢岳の山頂下に、霧氷沢という、霧氷のよく出来る名所があるのだけど、ここにも霧氷はなかった。

【普賢岳】
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 平成新山を離れ、それから普賢岳山頂へ。
 このあたりで天気が崩れ、みぞれが降って来たので雨具装着。下山するうち、天気は回復したので、山のなかのみの現象であったようだ。

【登山口】
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 普賢岳からは、あざみ谷ルートで下山。
 ロープウェイ乗り場近くに、普賢岳神社の拝殿があり、ここが登山口。
 もっとも、まだ池ノ原までは続きがあるので、さらにだらだらと下っていった。

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January 28, 2017

登山:雪の三俣山

 1月中旬九州に来た大寒波は去って、また暖かい日が続いている。
 しかし牧ノ戸のライブカメラを見ると、雪が微妙に残っていたので、雪を求めて先週に引き続き九重へとでかけた。

【阿蘇五岳】
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 瀬の本から大曲に向かったが、その途中の展望所からの阿蘇の眺め。
 霞のごとき、雲海が線上にたなびいている。

【硫黄山林道】
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 大曲登山道から硫黄山林道を歩く。正面に見える三俣山は、先週に比べてぐんと雪が減っており、山肌の多くが見えている。

【すがもり越】
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 すがもり越から三俣山に登る。雪は、えぐれた登山道のなかにしか残っていないようだ。

【久住山系】
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 ある程度の高さを登ったところから見る、久住山系の北側のながめ。
 けっこう雪が残っており、ここを登ると楽しそうであるが、あいにく北側から星生山や硫黄山に登るルートはどれも閉鎖中である。

【三俣山西峰から】
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 西峰に登り、本峰方向を眺める。やはり雪は少ない。

【三俣山本峰】
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 本日は好天であり、登山者も多かった。
 三俣山は本峰が終点ではなく、ここが御鉢周りのスタート地点。

【登山道】
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 本峰からの下りは斜面が北側ということもあり、雪が豊富に残っていた。

【登山道】
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 鞍部におりる。大鍋は雪原となっていたが、ここはあとで寄ることにする。

【北峰】
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 鞍部から北峰へと登る。北峰まではトレースがあったが、北峰からはトレースはなく、そこからはときおり膝まで沈むラッセルをして進んでいく。

【登山道】
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 御鉢巡りの道はこのように、登山道のみ雪が残っていた。

【大鍋】
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 大鍋に下りて、しばし散策。案外と雪は積もってなくて、よほど登山道のほうが雪があった。日当たりの関係でしょうね。

【登山道】
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 南峰への登り返し。
 大鍋に寄っているあいだに、本峰で休憩していた5人組のグループに先行されたので、ここからは立派なトレースがある。で、楽ではある。

【IV峰から】
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 南峰、IV峰とまわって、御鉢巡りは終了。ここから西峰経由で下山。

【登山道】
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 林道を歩いていると、雪だるまがお出迎え。
 本日は好天であり、雲一つない快晴であった。気温は、登っていて暑くなるほどの高さであり、春なみであった。 この気温は当分続き、今週で九重の雪はあらかた溶けてしまうであろう。
 さて、次の寒波はいつ来ることか。

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January 21, 2017

登山:雪の久住

 正月が過ぎたあとは温暖な日々が続いていたが、1月中旬から寒波が九州に届きだし、ようやく雪山のシーズン到来となっている。
 そして第3週は寒波は九重に届いて、金曜日に九重山系に雪が降り、土曜日に好天という、雪山登山に絶好のコンディションとなったので、さっそくでかけてみた。

【牧ノ戸登山口】
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 牧ノ戸登山口の駐車場は、九州の雪山好きがこぞって集まっている。

【登山道】
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 本日は雪が多く、登山口からアイゼンを装着しての登山である。
 牧ノ戸登山口から登って、次の休憩所から三俣山を眺める。雪の季節の三俣山はじつに美しい。

【登山道】
3

 沓掛山の近くから、登山道と三俣山を眺める。雪道の登山道と、霧氷の山々が白に染まっている。

【西千里浜】
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 牧ノ戸登山道からの、最高のビュースポットが西千里浜からの、星生崎と久住山のツーショット。

【久住山】
5

 まずは、この登山道の主役久住山に登ってみよう。

【久住山山頂】
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 久住山山頂から、蒼天のもと、さえぎるものなき360度のパノラマを楽しむ。
 向いに見えるは、星生山。

【御池】
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 冬に久住山を登ったら、凍れる御池は必ず寄るべきところ。
 天狗ケ城に登っていき、高度によって微妙に眺めの変わる御池を眺める。

【中岳】
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 天狗の次は、九重山系最高峰の中岳へ。
 山頂標識の海老の尻尾が見事。

【御池】
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 中岳から御池に降りて、厚い氷の上を歩いて、横断。
 これだけ分厚いと安心して歩くことができる。

【西千里浜】
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 御池からは星生山に登る。稜線から、西千里浜を眺めるが、午後になってかなり雪が溶けてしまっており、登山道に土が露出している。

【星生山】
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 星生山は雪が積もったら真っ白に染まるのだけど、まだ雪の量が少なく、岩肌がけっこうむきだしになっている。

【星生山山頂から】
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 星生山山頂からの眺め。
 硫黄山から、硫化水素を含んだガスがもうもうと吹き出ている。

【登山道】
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 星生山から、登山口にむけて下山。途中にあるこの樹々は九重に激しい風によって、枝が一方向に伸びているのだが、雪が載っていると、さらにその迫力が増す。

【登山道】
14

 牧ノ戸近くの休憩所。
 雪遊びに来ていた人たちが作ったと思われる、雪だるまがあった。


 純白の雪と、それに澄み切った青空、それがつくる美しい景色を存分に楽しめた登山であった。


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2017


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January 14, 2017

雪の多良岳&竹崎蟹

 年が明けてから暖冬となっていた平成29年であるが、中旬になって本格的な寒波が到来し、ようやく山に雪が積もるようになった。しかし、この寒波は九州では北部にのみの到来で、九重あたりには雪は降らなさそうである。

 それで、寒波が届いている範囲にある山をいろいろ考え、佐賀の多良山系ならまず雪が積もるであろうと予測した。そして多良岳といえばすぐ近くに太良があり、竹崎蟹の名所である。登山および下山後の竹崎蟹を楽しみとして、佐賀県多良へGo。

 有明海沿いに車を走らせ、多良山系に近づくと、よく晴れた好天のもと、多良山系の稜線のみに雲がかかっており、明らかにそれは雪雲である。この時点で、雪山を楽しめることが決定。

【登山口】
1

 中山キャンプ場駐車場に車を止め、多良岳神社から登山開始。

【登山道】
2

 多良岳はよく整備された山であり、案内標識も多い。

【登山道】
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 登山口あたりは雪は積もっても降ってもなかったが、高度を上げて行くにつれて、雪がちらほらと降りだした。木のあいまからすぐ近くに多良岳が見え、さほど時間がかからず登れそうに思えたが、登山道はいったん山の周りをまわるような平坦な道となり、なかなか近付けない。

【登山道】
4

 登山道はやがて雪道となる。

【登山道】
5

 鞍部に出て、それから鳥居のある石段を登る。
 多良岳は信仰の山であり、いたるところに祠や鳥居、梵字がある。

【登山道】
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 山頂近くは岩場が多く、難所が続いている。ロープ、鎖を適宜使って注意深く登って行く。

【多良岳山頂】
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 山頂までの登山道は先行者の足跡3人だけの、人の少ない静かな山行であったが、山頂近くになると活気ある声が響いきた。着いてみれば、別方向から登って来た若者たちで賑わっていた。
 広い山頂には多良嶽三柱大神を祀った石祠がある。本来なら展望のよい場所なのだが、薄い雪雲のせいで眺めはよくなかった。

【金泉寺】
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 山頂からはいったん金泉寺に引き返す。
 ここには本格的なつくりの立派な山小屋があり、中にはいってみたら、ストーブで薪を焚いており、暖かくて、いい雰囲気であった。
 もっともストーブの周りに腰かけくつろいでしまうと、外の寒気のなかに出る気が萎えてしまうだろうから、休憩は暫しにとどめ、小雪の舞う登山道へと戻る。

【登山道】
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 下山は中山越経由の道をたどる。
 経ヶ岳への縦走路でもあるこの登山道は、変化に富んだおもしろい道であった。

【中山越】
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 中山越に到着。ここからは経ヶ岳も近いが、往復すると日が暮れる時間帯に入っていたため、そのまま林道へおりていく。

【林道】
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 中山キャンップ場へは、林道と歩道を使いながら、ほぼ平坦な道を歩いていき下山。

【竹崎蟹@太良】
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 中山キャンプ場からは30分ほどで太良へ到着。
 そして太良の名物、竹崎蟹を食おう。
 九州では蟹といえば渡り蟹であるが、その渡り蟹のなかでも、有明海の豊潤な栄養素によって育まれた竹崎蟹は、身がたっぷりつまっていて、とても食べ応えがある。それゆえ値の張る蟹なわけだが、どういうわけか太良の蟹宿では、どこも原価割れみたいな値段でこれらを供しており、いまだにその仕組みがよく分からない。まあ、客にとってはたいへん有難いことなのだけど。

【有明海の夜景】
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 太良のもう一つの名物は、干満の差が大きい有明海の展望。とくに潮が遠くまで引いた、大きな干潟はここならではの眺め。
 しかしながら今回は干潮の時間と滞在の時間がうまくかみ合わず、その大きな干潟を見ることはできなかった。
 それでも、空気の澄んだ冬の夜、皓皓と照る月が、静かな海にその姿を映すさまは、見ていて飽きないものがあった。

【太良岳】
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 翌日は見事に晴れ、寒波は後退して、雪雲も払われてしまっていた。
 でもそのおかげで、多良岳の姿を太良から見ることができた。

 九州の寒波は週末の数日だけで終わってしまった。またしばらく雪山はお預けとなる。

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December 24, 2016

クリスマス・イルミネーション@聖心ウルスラ学園

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 LEDの普及もあって、いまや日本全国の冬の風物詩となったイルミネーション。
 私の住んでいる所の周りにも、民家の小規模なものから、商店の中規模なもの、公共施設の大規模なものまでいろいろとあって、にぎやかでよろしい。
 ただ、冬のイルミネーションの元ネタって、クリスマスツリーの装飾からなのであって、幾多のイルミネーションのなかには、本道をいく宗教的で厳かなものも、あるなら見てみたい。

 延岡市にあるミッションスクールの聖心ウルスラ学園の正面玄関に、その元ネタに近いイルミネーションがあるという記事が地方誌に載っていたので、見にいってみた。

 今から2000年以上も前、ベツレヘムの馬小屋でイエスが生まれ、救世主の誕生を告げる神の声に従い、東方の三博士、そして羊飼いたちが訪れ祈りを捧げたという、聖書の記述を再現した模型像がイルミネーションによって輝いている。
 厳かであり、そして華やぎにも満ちている。
 これぞクリスマス・イルミネーションというべきものであり、いいものを見せてもらいました。

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December 17, 2016

久住レゾネイト@久住町

 久住レゾネイトは九重連山の南側の山麓に位置するリゾートホテルであり、九重に南側から登るときに便利なので、今回利用してみた。

【施設と風景】
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 九重の宿泊施設は、やまなみハイウエィ側のほうが数が多い。そちらは山のなかなので、周囲は山ばかりであるが、南側の山麓だと竹田市方面に向かって高原となっているので、広々とした風景が楽しめる。北側にはもちろん九重の山群があり、朝のモルゲンロードが美しい。

【部屋】
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 部屋は山荘風に、木材をふんだんに用いたもの。
 部屋のなかには半露天風呂もあるが、部屋のものは温泉でないので、湯質をたのしみたいなら大浴場がよいでしょう。

【夕食】
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 夕食は和食・洋食から選べるが、宿の雰囲気からは洋食があっていると思う。
 オードブルは新鮮な野菜を用いたバーニャカウダー。オマール海老と海老芋のエクレア。メインの魚料理は、サーモンと貝類、野菜を包み蒸しにしたもの。肉料理は豊後牛のロッシーニ。
なかなか本格的なものである。
 今回は日が暮れていたので見えなかったが、日があるうちはこのレストランからは高原から祖母傾に到る雄大な景色が眺められるので、ワインを傾けながらこの料理を食べていると、優雅な気分にひたれると思う。

【露天風呂】
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 温泉の質は、ミネラル成分が豊富なものであり、じっくりと温もれる湯である。
 眺めは当然良く、高原のホテルならではの魅力あふれる露天風呂である。

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雪の大船山@平成28年冬

 毎年、毎年、雪の降る時期の予測が全く立たなくなっている九州だが、12月第三週に突発的に寒波が訪れ、週末は雪山が楽しめることとなった。
 それで、九重へとGo。

【登山口】
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 今回は久住レゾネイトを起点として出発して大船山を目指す。
 本日は絶好の好天で、青の色も深い。

【くたみ別れ】
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 しばし登ると、この地区の名物の山桜が4千本植えられているところへ。
 春に来ると、絶景が楽しめる場所である。

【登山道
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 今シーズン初めて九重に積もった雪は、このルートはまだ誰も通ったことがないようで、獣の足跡以外何もない雪道をずっと登って行く。

【佐渡窪】
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 九重にいくつもある窪地の湿原の一つ、佐渡窪。
 雪がふんわりと積もっている。

【登山道】
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 雪道を通っていくうち、アセビの群落が現れる。
 赤い花穂と、バックの青空、白い雪、見事なコントラスト。

【鉾立峠】
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 登山道を登りつめると、鉾立峠。いきなり目の前に三俣山が見え、迫力あります。

【立中山】
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 鉾立峠からしばし登ると、立中山。
 ここからしばらく下りになるので、ここでアイゼンを装着した。

【登山道】
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 立中山からもずっと新雪である。

【登山道】
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 下りが一段落する頃、灌木帯となり、目指す大船山の姿がくっきりと見える

【登山道】
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 やがて道は、坊がつるからの道と合流。
 ここまでは一人での、新雪に足跡を刻みながらの登山であったが、さすがにここからは登山者がいるので、トレースをたどりながらの登山となる。

【段原】
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 登山道は稜線に出て、大船の美しい姿を近くに見ることができる。

【登山道】
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 稜線に出ると、しばらくはなだらかな道になる。
 冬期はここでの霧氷が名物なんだけど、好天で気温も上がっていることから、既に溶けたみたいで、霧氷は見ることができなかった。

【大船山山頂】
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 山頂に到着。
 ここからは、やはり三俣山方面、坊がつるを見る景色が絶品。

 春、秋は登山者でにぎわう大船山だけど、雪の時期は人が少なくなる。
 今日も大船山で出会った人は、単独行の人たち、3人だけであった。
 これは雪の九重が人気がない、というわけでなく、大船山のアプローチの悪さに問題があるのであろう。牧ノ戸から容易に登れる久住のほうは、冬でも大人気なわけだから。

【御池】
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 冬の大船山の名物「凍れる御池」は、半端に凍っていた。

【御池】
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 御池まで下りて、氷の厚い周辺の部位を歩いてみた。

【登山道】
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 御池からは岳麓寺方向へ下山する。
 好天のもと、祖母山、傾山がくっきりと見える。

【入山公廟】
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 このルートの途中にある、「入山公廟」にお参り。

【登山道】
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 やがて道は、舗装道に出る。

【登山道】
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 舗装道に出てからは、元の登山口に向かって、舗装道を6km黙々と歩いていくのみ。
 久住レゾネイトが奥に見えるけど、遠いなあ。

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December 11, 2016

青島太平洋マラソンを走ってみた

Aosima

 宮崎県最大のスポーツイベント、青太マラソン。
 7年前に職場のイベントで、この大会のハーフマラソンを走ったことがある。ハーフのコースは、メインである宮崎中心街から宮崎神宮までの道を走らないものであり、本当の魅力を味わえなかったので、いつかはフルマラソンを走ってみたいと思っていた。
 しかしハーフでもけっこうきつかったのに、フルマラソンはもっときついに決まっているので、エントリは躊躇していたのだが、青太マラソンの人気がどんどん高まり、来年からは抽選制になるらしいとのことだったので、確実にエントリできる最後のチャンスである今年の大会に、エントリしてみた。

 出場するからには完走はしてみたい。
 そして青太マラソンは、制限時間が6時間半とけっこう緩めなので、まあ完走はできるだろう。
 前回のハーフは2時間7分で走っているので、今回は前半2時間半、後半3時間半は可能だろうから、そのペースで計6時間くらいで走ることを目標とした。

 そして当日を迎える。見事なまでの快晴であった。しかも気温も低めで、絶好のマラソン日和である。
 私は最後尾のFグループであり、号砲が鳴ってもぜんぜん進まないなか、800mくらい余分に歩いたのち、ようやくゲートをくぐれた。
 登山でもそうだが、この手のスポーツは最初の15分くらいは調子がでないけど、エンジンがかかってからは快調に身体が動く。そして気候のコンディションが良く、また日頃見なれた街のなか、車道を大勢のランナーが独占して走るのも面白く、大変気持ちよく走ることができた。それこそ途中に「日向市まで67km」という標識が出ているのを見て、日向市まで走ってみたいなあ、などと不遜なことを思ってしまったほどに。

 しかしながら30kmを過ぎ、サンマリン球場に近づくころに、足の調子が急におかしくなりだした。筋肉があちこち痛くなり、足が前に進むのを拒否するのである。だからといって、立ち止まったり、歩くわけにもいかず、ここは気力で足を前に進めていくしかない。ペースもぐっと落ちて来る。
 この30kmの壁はおそらくマラソン特有のものらしく、あとでSNSにずらりと載っていたランナー達の完走証をみると、みな30kmまでは同じようなペースで走っていても、30km過ぎるとぐっとペースが落ちていた。これは速い人も遅い人も同様である。

 そういうわけで、30kmを過ぎてから、「真のマラソン」に遭遇することになり、トロピカルロードに出てから見える、折り返し点の青島がずいぶんと遠くに見えてしまった。そして折り返し点を過ぎてから見えるサンマリン球場がまたやたらに、絶望的に遠く見える。あと5kmなんだから、頭のなかではたいした距離ではないことは分かっているのだが、すでにダメージを受けている身体がその感覚を拒否するのである。
 30km過ぎてからは、マラソンはまさに気力のスポーツと化し、前半と別のスポーツに化ける。一種の修業である。その過酷な修行を経て、ようやくフィニッシュのゲートをくぐったときは本当にほっとした。もう走らなくていいんだ、もう立ち止まっていいんだ、それがとてもうれしい。

 そして完走証と完走記念品を受け取り、着替え場に行って着替えていると、気分が悪くなり、頭がふらふらした。これは以前ハードなサイクリングで経験したハンガーノックだとすぐ気付き、記念にもらったマンゴーメロンパンをただちに食べ、そして復活。必ず食いながら行うサイクリングと違って、マラソンは栄養補給はしなくてよいスポーツと思っていたら、そうではなかった。

 フルマラソン、やはりやってみないと分からないことが多々ある。
 そして肝心のタイムは、4時間台後半であった。予想より早かったのは、周りのランナーのペースに引きずられたせいだと思う。平凡なタイムだけど、50過ぎた中年男の初マラソン挑戦にしては、がんばったたぐいではあろう。

 なにはともあれ、長年の宿題を一つやり遂げた満足感は大きい。
 また、最後の10kmはともかくとして、走ることの爽快感もじゅうぶんに味わえた青太マラソンであった。来年も、エントリにトライしてみようかな。

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Aotai_2016

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December 05, 2016

河豚料理を「勝しん」@宮崎市で

【河豚の唐揚げ】
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 良い天然河豚が手にはいったとのことで、「勝しん」で河豚の会。
 ここの店の名物、河豚のジャンボ唐揚げ。
 河豚は刺身と鍋が主役なので、そちらのほうに身を多く用いるのが普通だが、この店は骨にたっぷり身がついた状態で揚げるので、なんとも豪華な唐揚げとなる。身は弾力豊かで、そして旨味も十分。
 こういう河豚の唐揚げはこの店以外ではそうそうみないので、この店に河豚を食べに来る人はぜひともこれも予約をしておきましょう。

【刺身に白子】
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 唐揚げ以外にも、もちろん刺身、それに白子焼きがあり、こちらも当然ながら美味である。

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December 04, 2016

田中サイクル平成28年納会

 月日の立つのは早いもので、平成28年が明けたら、あっというまに師走になってしまった。
 そして寒くなってくる時期、本年度の走り納めが本日行われる予定であったが、あいにく朝から雨が降り中止。

【虹】
Rainbow

 やがて午後に雨があがり、西空には壮大な二重の虹が。
 これは印象的な虹であり、県北の人たちのSNSによくUploadされていた。

【納会】
Bounennkai2

 サイクリングは中止になったが、納会は当然予定通り行われた。
 今年も楽しく無事にサイクリングを楽しむことができたが、また来年も楽しもう。

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