October 18, 2011

青森編(5) 青森市→八甲田山 28.8km

 青森から秋田に行くにはいろいろなルートがあるが、いまが時期となってきた紅葉を楽しむには八甲田山から十和田湖にいたるルートが、紅葉の名所である奥入瀬渓谷を通ることがあって最適と思われる。
 そのため、本日は青森市から900mほどの高度を登ったところにある、八甲田山酸ヶ湯温泉の近くの八甲田ホテルを目指す。

【モヤヒルズ】
Skii

 青森市からランドマークとなっている、市内からもくっきりと見えるモヤヒルズまでは順調に来たが、ここらあたりからずいぶんと寒くなってきた。
 かなり強い寒波が来ていたので、それが高度を増すことによって更に寒さが増してくる。

【八甲田山 遠景】
Hakkouda

 八甲田山がはっきりと見えるころになると、風も強くなってきて、寒いというより痛くなってきた。八甲田山をよく見ると、山頂近くは冠雪している。寒いはずだ。ほとんど初雪なのでは?

【津軽ソバ】
Tugarusoba

 あまりの寒さに、途中でみかけたドライブインに寄って、津軽ソバで一休憩。
 ふだんはソバはザルしか頼まないのだが、今回ばかりはほかほかと湯気を立てるカケソバで温まることにする。そしてドライブイン内は、ストーブで暖房されており、カケソバとストーブで、すっかり気が弛緩し、また寒い戸外に出る気力が出なくなってしまったが、しかしまだまだ一頑張り、二頑張りしないと、八甲田ホテルにはたどりつかない。

【八甲田山 紅葉】
Hakkoudakouyo

 それでも寒いなかがんばって漕いでいけば、このような美しい風景も見られる。
 標高をあげていけば、まるで燃え盛らんばかりに、八甲田山は紅葉の盛りなのであった。

【八甲田山近景】
Sugayu_hakkouda

 そして身を切られるような寒さのなか、なんとか酢ヶ湯温泉まで到着。
 八甲田山はしっかりと雪をかぶっているのであった。
 写真に写っている建物は、有名な千人風呂のある温泉宿である。

【八甲田ホテル】
Hakkouda_hotel

 八甲田ホテルは有名な山荘形式のクラシカルなホテル。すべて木造で、どっしりした重厚感を感じる。

【大浴場】
Hakkouda_huro

 寒いなかがんばって八甲田ホテルに来たあとの喜びは、なんといっても温泉。
 酸性の温泉はピリピリした感じがあって独特だ。まあ、近くの千人風呂の酸よりはきつくなく、肌にはやさしいのであるが、もっとピリピリ感がほしい人には、千人風呂への無料送迎バスが出ている。

【ディナー】
Hakkouda_dinner

 ホテルなのでディナーは洋食。
 写真はメインの青森牛のポワレ。
 料理についてはホテルとして標準的なものであるが、レストランの雰囲気が、巨大なログハウスといった感じで、たいそう風情があり、いいものである。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

October 17, 2011

青森編(4) 野辺地→夏泊半島→青森市 93.8km

【夏泊半島 ほたてライン】
Hotate_line

 野辺地から海岸線に沿って走行。
 途中にむつ湾に向かって出っ張った夏泊半島というものがあり、これを周回していった。この半島の道はほたてラインと名づけられており、その名のとおりホタテ貝の形をしている。その凹凸のぶんだけ複雑な形となっており、自転車を漕ぐぶんには疲れを要した。

【青森寿司一 のれん】
Susiitigate

 青森に来たからには、東北でもっとも有名な寿司店「寿司一」ははずせない。
 そして訪れてみたら、…この店の名前もなにもかいていない、白いのれんがいい味を出しております。

【寿司一 鮨】
Susiiti_kohada

 鮨は赤身に、ヅケ、中トロ。シンコは2枚づけ。煮ハマに平目の昆布〆などなど。
 店主は銀座の久兵衛で修行し、地元でも久兵衛で技術を得た江戸前の美味い寿司を食べてもらいたいと思い、地元に戻って開いた店である。
 津軽海峡や日本海のよい魚が、しっかりした技術で見事な鮨となっている。
 店は夫婦でやっており、客も加わっての和気あいあいとした雰囲気で、酒と鮨が楽しめる、とてもいい店であった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 16, 2011

青森編(3)むつ市→六ケ所村→野辺地 100.5km

 むつ市からは津軽海峡沿いに自転車を走らせる。

【海岸線】
Kaigann

 天気もよく、海もおだやかである。
 下北半島も半ばまで下り、さて下北半島の有名どころ六ヶ所村に向かうために、方向を東へ変える必要がある。
 地図で見ると、県道179号線が最短距離で太平洋側に抜けられそうなので、これを使ってみた。そうするとこの道がろくでもない道であり、登るにつれて、どんどん道が狭くなり、さらに荒れてくる。
 そのうち「熊出没多発地帯」なんて看板が立っていた。

【熊出没多発地帯だそうだ】
Kumani

 北海道にいたときは、連日ニュースで「ヒグマ市内に出没」ってのをやっていた。
 青森の熊はツキノワグマだからヒグマよりも脅威は少なくなるが、それでも熊は熊である。熊が多発する地点を自転車で突っ切る根性はない。
 けっこうな高さを登ったが、やむなく来た道を戻ることにする。
 …それにしても、おそろしそうな熊の絵だなあ。

【六ヶ所村】
Rokkasyo

 むつ湾から太平洋岸まで出ると、六ヶ所村である。
 人家少なき土地であるが、核燃料再処理場があるだけあって、道路は立派なものであった。(地元の人によれば、なにかあったとき全速で逃げられるように、道路は高規格になっているとのこと)
 再処理場のPRセンターがあり、寄ってみたが、原寸大のもんじゅの模型などがあり、再処理の複雑な工程がよく理解できた。…ただし、もんじゅはずっと稼動されていないわけで、なんか勿体ない。
 六ヶ所村は再処理場のみならず、エネルギー産生の巨大な集合体であり、写真のように風力発電の風車もずらりと並んでいた。

【野辺地:名所防雪林】
Nohejieki

 本日の走行は、下北半島の付け根の野辺地というところまで。
 野辺地というところ、訪れたことは初めてだし、名前を聞いたことも初めての土地であったが、寂れた地であり、食事を取るところを探すのに苦労した。
 昔は地理的条件から船の交易で栄えていたそうだが、だんだんと過疎化してしまったとのこと。
 敢えて名所をいえば、日本で最初につくられた野辺地駅の「防雪林」だそうで、いちおう見にはいったが、雪が降っていないとなにがなにやらわからない林ではある。

【夕食はカレーライス】
Curry

 ホテルの周りにはなにも店がなく、けっこうな距離を歩いて、居酒屋を発見。
 串数本をアテに飲んだあと、カレーライスなどを食いながら、野辺地の情報を収集した。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 15, 2011

青森編(2) 大間→恐山→むつ市 76.3km

 本日は雨である。雨の日は基本的には自転車をこがないようにしているが、大間に2日いても、なにしろ狭いところゆえやることがないので、本降りにならないことを祈って、雨のなかを出発。

【沢の黒海岸】
Sawqanokuro

 漕ぎ手は雨具を着て、自転車にも雨具を装着して、太平洋沿いの海岸線を走っていく。本日は、恐山経由でむつ市まで行く予定であるが、雨が本降りになるようなら途中の町でストップして泊まろうと思っていた。しかし雨はやみそうな雰囲気になったため、予定通りに海岸線から離れ、恐山に向かうことにした。

【恐山への登り道】
To_osorezan

 恐山は、山という名前のついている通りに山なので、そこに向かう道は登り道である。
 ツーリングバイクって頑丈な造りをしているため車重が重く、それに荷物を積んでいるので、ロードバイクとかは比べ物にならない重さである。
 登りはだから苦手となるが、それでもがんばって漕いで行く。

【恐山】
Mt_osore

 雨のなか、なんとか登りきって恐山到着。
 小雨と霧がきいて、神秘的な雰囲気がより増していた。

【イタコ】
Itako

 恐山といえば、イタコ。
 イタコも神秘的な存在ゆえ、なんとなく私は、もっと山奥に居るのかなと思っていたが、寺の一画に常在しているようであった。
 (あとで知ったが、恐山のイタコは津軽の人たちなのであって、ここで住んでいるというわけではないとのこと)

 恐山を散策したのち、自転車でむつ市に向かう。
 恐山からむつ市に行く道は、やたらに坂の勾配がきつく、激坂であった。ツーリングバイクで登るのは困難ゆえ、押して歩いて登ったが、これは非力な自動車とかじゃあフルアクセルじゃないと登れない、そういうレベルの坂であった。雪のときとかどうしてるんだろう?

【源氏車】
Gennjiguruma_shop

 むつ市に着いて、夕食に町に出る。
 むつ市といえば、なんといってもホタテ貝のイメージがあるので、海鮮系の店を探す。
 そうすると、「季節料理・鮨・うなぎ」と看板の出た店が目についた。このようなドライブインみたいな、なんでもありの看板を出している店が美味いわけはないのだが、店の雰囲気がいかにも美味そうなので、戸を開けて中に入った。

 結果的には当たりの店であり、刺身、焼き物、煮物のレベルはいずれも高いものであった。特に目当てのホタテは、歯ごたえ、弾力、味の良さ、見事なものであった。
 ホタテは造りと焼きものを食べたので、他の種類の料理も所望したら、青森の郷土料理「ホタテ貝の味噌焼き」が出てきた。

【ホタテ貝味噌焼き】
Gennjiguruma_kai

 ホタテの身とヒモに、海藻、ネギ、味噌、豆腐を加え、玉子でとじたもの。
 もともとは滋養強壮のための料理だったとのことだが、酒の肴として抜群のものである。
 これをしっかりと食べて、ホタテ尽くしに満足した夜であった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 14, 2011

青森編(1) 10月14日から 函館→(津軽海峡)→大間 

【フェリー】
Ferry

 北海道から青森までいろいろと行く方法があるが、最短距離である「函館~大間」のフェリーを使って、津軽海峡を渡った。

【大間崎】
Omazaki

 晴天のもと、フェリーはほとんど揺れることもなく津軽海峡を進み行き、大間へと着。
 大間といえばなんといっても全国に名の響いている「マグロの町」である。
 それで町なかを散策すれば、「マグロ博物館」のようなものがあるかと思い、自転車でうろついたがそのようなものはまったく見当たらず。どころか、大間の町というはっきりしたものもなく、なにかを見落としたような気がして、大間全体を2周する羽目になったが、やはりなにもなかった。

 大間で一番賑わっていたのは、本州最北端である大間崎。観光客がちらほらいたのと、マグロの切り身や、地魚などを売る店がいくつも並んでいた。

【昆布】
Konnbu_ooma

 マグロよりも大間で印象が強かったのは、昆布であった。
 そういう時期らしく、家々の軒先や、あるいは石を敷いた庭に、たくさんの昆布が並べられて干されており、昆布の香りがどこからもしていた。

【浜寿司】
Hamazusi_gate

 大間といえば、マグロを食わねばなにをしに居るのかよく分からないゆえ、夕食は「浜寿司」にマグロを食いに行く。
 店の前には猫がいて、港町独特のいい味を出している。

【ネタケース】
Hamazusi2

 マグロが名物とはいえ、マグロばかりが出てくるわけではもちろんなく、また大間でマグロしか獲れないわけでもないので、お任せの寿司では、クロダイ、ホタテ、サーモン、アワビ、トリガイ、イクラ、ウニ、カニ等、地元の新鮮なネタを用いた鮨が出てくる。
 どれもなかなかのレベルのものである。

【マグロ】
Maguro_hamazusi

 しかし、やはり大間に来れば誰でも、マグロを食いたくなるわけで、マグロの仕入れの量はたいしたものであった。
 マグロの多くは東京に行ってしまうのであるが、それでも地元にもちゃんとした量は残っており、仲介の分値段が安くなり、中央よりも安くマグロを食べることができる。ただそれでも2割ほどしか安くはならず、それなりに値の張るものであり、地元の人はあんまり食べないそうだ。それゆえ、浜寿司でマグロを食う人は、観光客が主とのことである。
 でもまあ、生の本マグロがこの値段で食べられるなら、コストパフォーマンスはよいと思う、そういう値段であった。


 鮨を食ったのちは、近くにある、いかにもうらぶれた雰囲気のスナックで水割りを飲んだ。外観通り、中もたしかにうらぶれており、でもママに言わせれば「大漁のときはそれなりに賑わう」そうだ。
 ところでここで初めて知ったのだが、大間はマグロが主産業というわけでもなく、今までは原発建設が大きな産業だったとのこと。1600人からの人間が働いていて、それで周辺の宿、飲食店、スーパー等にも利益が波及していたのだが、あの原発事故の影響で建設はストップしてしまい、工事の人たちは引き揚げてしまい、大間は閑古鳥が鳴いているそうだ。
 大震災は、ここでも人々の生活に多大なる影響を与えたわけである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 13, 2011

北海道編(6) 函館滞在

【函館朝市】
Asaiti

函館といえば朝市。駅周囲にある朝市を散策。平日とはいえ、観光客および修学旅行生が多かった。

【立待岬】
Misaki

 立待岬は函館突端の津軽海峡に突き出た岬。
 高度が高い岬で眺めがよろしい。
 岬は磯へと降りる道もあり、ここから見る岬の姿も荒々しくてよいものであった。

【函館五稜郭】
Goryokaku

 函館は7年くらい前に訪れたことがあるが、そのときはまだ五稜郭タワーは新設中であり、今回初めて新五稜郭タワーに登って、五稜郭を見下ろしてみた。
 やはり五稜郭はこの俯瞰する姿でみないと、ほんとの良さは分からないな。
 築100年以上たつ城郭であるが、平成になってはじめて、そのナマの五角の姿を人々はみることができるようななったわけだ。

【幸寿司】
Kozusi

 夕食は湯の川温泉にある「幸寿司」で。
 長年この地で寿司店を営んでいた父のあとを継いで、フランス料理の修業をしていた二代目が鮨を握っている、という微妙な来歴を持つ寿司店である。
 鮨は塩や柑橘系、煮きりをネタによって使いわけ、ネタにも独自の工夫がある、いわゆる細工系の鮨。シャリの味も、握りかたも、鮨全体としてのバランスがよく、これはじつに全うな寿司店であった。
 函館に来たら、鮨好きの人には、お勧めの店である。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

October 12, 2011

北海道編(5) 長万部→大沼→函館 107.5km

 長万部温泉から、国道5号線にて沿岸線を南下。
 ここらはカニが名物みたいで、カニを出す大きな店が道沿いに多くある。
 カニロードであるか。

【カニ店】
Kani_road

 函館方面には、駒ヶ岳がいいランドマークとなっていて、これを目指していくのであるが、いくら走ってもなかなか近づかない。
 60kmくらい走ってようやく、姿が近く見えてきた。

【駒ヶ岳】
Komagateke

 駒ヶ岳を迂回するようなかたちで走り、大沼の横を通り、やがてそこからの下り道を下りきると、広い平野が広がる。その果てに函館山が見え、そこまでフラットな道を進んで息、函館に到着。

【函館夜景】
Hakodate_night_view

 宿近くの寿司屋で夕食をすませ、その後函館名物の夜景を見に行く。
 函館の夜景は日本三大夜景の一つだが、海にはさまれた狭いバンドに光が密集するさまは、まさに夜景の見本といいたくなるものであり、日本一の夜景だと思う。
 今夜は満月なので、夜景の帰りは満月に冴え冴えと照らされた道を歩きながら下山。美しい夜景が徐々に高度を下げていくのを見るのも、また楽しいものであった。(やたらに長い下り道であり、最後のほうは閉口したが)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 11, 2011

北海道編(4) 室蘭→洞爺湖→長万部 96.2km

 室蘭からまずは海岸線に沿って南下。洞爺湖駅の近くから向きを山側に変え、洞爺湖を目指す。その前に道の駅によって、名物らしい「ホタテコロッケ」を食して栄養補給した。洞爺湖は火口湖なので峠を越えねばならない。ゆるやかな勾配の坂を超えていき、そして洞爺湖に到着。

【洞爺湖】
Toyako

 支笏湖もそうだったかが、北海道の湖は広いなあ。
 観光船も運航されている。
 ここから海岸線方向に戻る道に、巨大なトンネル道路があり、今回はそちらを利用。

【トンネル入り口】
Topyako_tunnnel

 広い歩道のついた、トンネル内を照らすライトも明るい、走りやすいトンネルであった。

【展望台からの噴火湾の眺め】
Funkawan_view

 海岸線に出れば、噴火湾を眺めることのできる眺めのいい道路を走っていく。
 眺めのよいのはよいとして、アップダウンもけっこうあり、最後の坂を越えたあとは長万部方面にくだり、そこからは広々とした平野が広がっていた。

【長万部への道】
To_osymannbe

 こういうまっすぐな道が延々と続く。

【長万部温泉夕食】
Osyamannbe_dinner

 長万部温泉で旅館に泊まり、夕食。
 海の幸をふんだんに用いたもの。今は毛蟹が旬なので、毛蟹がメインとのことであった。旅館料理というのは、いっぺんにどさっと出てくるのが特徴だが、ここもそうであり、見ただけで腹いっぱいになるなあ。

【長万部温泉】
Osyammbe_huro

 長万部温泉は、弱アルカリ性の、ぬるぬるにしてほかほかの極上の湯。
 源泉掛け流しの湯につかりながら、その極上の泉質の湯を楽める。
 しかも泊まった日の朝は冷え込んでおり、冷え込んだなか、湯気がもうもうと立ち上る朝風呂に入るのはたいそう風情のあるものであった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 10, 2011

北海道編(3) 室蘭滞在

 本日は雨の予報であったので、停滞して室蘭市を散策することにする。
 東室蘭駅から室蘭駅までローカル線に乗って降りる。
 室蘭は太平洋側に突出した半島の形になっていて、海岸沿いが名所となっているので、そこを歩いてみた。

【地球岬】
Cikyu_misaki

 ここから海を眺めると、地球がそのまま見えるようだという地球岬。
 たしかにさえぎるものなき広々とした海原の姿を見ると、地球の丸さが分かる。
 これでもう少し天気がよければさらに絶景であったのだが。

 この後は雨の降るなか傘をさして海岸沿いを歩き、そして街へと降りていき、東室蘭駅に到着。よく歩きました。

 東室蘭駅では、近くのシネコンで映画「猿の惑星 ジェネシス」を観賞。
 荒れ果てた海岸に自由の女神の像が埋もれている、あの衝撃のラストシーンを持つ初作のインパクトがあまりに強い作品だが、今回のリメイク版は相当に筋を変えている。理系的には突っ込みどころはけっこうあるけど、「善意の人が、知らずして人類滅亡という大罪を為す」という、なんともやりきれない話。続編は作られるのだろうが、続編では主人公のその罪への絶望も描かれることになるのだろうな。

【スープカレー】
Currey

 夕食は北海道名物、スープカレーを専門店の「TAMBOO」で。
 本格的なスープカレーというものは初めて食べたけど、スパイスと出汁のバランスがたしかに「飲むスープあるいは食べるスープ」そのもので、それだけで完結しているような料理であった。だから、かえって付け合せに頼んだナンは邪魔となり、ビールのつまみにしかならなかった。野菜のシャキシャキ感もこのスープによくあっていた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 09, 2011

北海道編(2)苫小牧→支笏湖→室蘭 122.6km

 苫小牧の近くの有名どころの地は室蘭なので、室蘭に行くことにする。
 しかし海岸線に沿って、そのまま直接行ってしまっては、近すぎるので、いったん山側に行き、支笏湖の周囲を走って、室蘭に行くことにした。

【支笏湖】
Sikotiuko_n

 支笏湖沿いから洞爺湖方面に行く道路は広々として眺めもよく、車の通行量も少ない素晴らしいサイクルロード。休日ということもあり、多くのロードバイクが走っていた。

【峠】
Sikotuko_pass

 眺めのよい峠越えのルートもあり、気持ちのいい道である。

 支笏湖を離れ、室蘭に向かうが、そうなるといったん伊達市に出る。ここから30kmほど北側に引き返す必要があった。すでにけっこうな距離を走ったので、もう伊達市で勘弁ということにしようとも思ったが、それだと室蘭を素通りすることになり、あともうひと頑張りして室蘭へ。

【室蘭】
Murorann

 室蘭市は工業都市であり、おびただしい数の工場群と、大きな橋が印象的であった。

【焼き鳥】
Murorann_kusi

 室蘭は焼き鳥が名物とのことである。
 豚を使った焼き鳥が特徴的だとのことであったが、まあ普通の豚であったな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 08, 2011

北海道編(1)新千歳→苫小牧 36.2km

 日本全国を自転車でぶらぶらと漫遊する予定なのだが、10月に出発ゆえ、九州を出発点にすると12月くらいになったら北の方面は寒さと雪のため、自転車で旅できなくなる可能性が高い。
 そのため、面倒ではあったが出発点を北海道にすることとし、まずは輪行で新千歳空港まで飛行機で行った。ここを始点として、ゆっくりと南下しよう。

【新千歳空港にて】
1

 輪行袋から自転車を取り出して、組み立てようとするが、…なぜかハンドルの部分のワイヤーが妙なねじれ方をしていて、どうやっても元に戻せない。しょうがないのでワイヤー外して、組み立てなおしたが、なぜこうなったのかいまだに不明である。
 自転車のトラブルはこれくらいにして、今後は乗り切りたいものだが、さてどうなることやら。

 空港に着いたのは午後だったので、本日はそんなに行動できない。
 とりあえずは近場である苫小牧へと向かう。初めて自転車で走る北海道、感想といえば、北海道の道は広くて、そしてまっすぐだなあ。
 2時間ほどで苫小牧につき、そこで宿泊することにする。

【地魚ますだ】
Masuda

 宿のまわりを歩いて、「地魚ますだ」という居酒屋店で夕食をとった。
 名前のとおり、地元の魚を新鮮に安く供する料理店。
 注文したのは、松傘鯛のつくり、ホンシシャモ焼き、宗八カレイ一夜干し、など。

【本シシャモ】
Sisyamo

 北海道東岸は本シシャモのよく獲れるところだそうで、九州とかでは高級品扱いの本シシャモは、ここでは一匹200円という驚きの値段である。

 苫小牧の情報などを、隣の客から聞くが、「苫小牧はなにもないところなんですよねえ」とのことであった。美味いものについては、「白老牛」がお勧めとのこと。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

October 07, 2011

しばらくは不定期更新になります


 って、べつに普段も定期更新しているわけではないのだが、10月からはさらに不定期更新になるというお知らせ。

 気候が涼しくなり、自転車が楽しい季節となったので、ぶらりと自転車で日本全国を旅してみます。最小限の荷物を積み込み、進む道、泊まるところ、食べるところ、すべて予定なしの行き当たりばったりの旅を半年くらいするつもり。

 荷物になるため、パソコンは持っていかないので、当ブログについては、パソコン環境の整ったホテルに泊まったときなどに、風景や、旅情、食事などについてUPするかもしれません。
 ま、それについては、あくまでも気分次第ということで。


 時の過ぎるのは早く、旅の準備をしているうちに、10月の1週間は終わってしまった。それでもドタバタしながらなんとか準備は終わり、さて、明日から出発である。

 「明日から旅人」なんて、気障、かつみっともないことを言う気はないけれど、旅に出れば、なにかの思い出はつくれるはず。
 人生でなにが一番大事かといえば、「思い出」だと思う。前からそう思っていたが、40歳後半になって、私にはそれが確信となった。
 旅に出て、よいことだけでなく、ろくでもない目に会うことも十分に予想でき、またそうなるのだろうけど …それでも明日ようやく出発である。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

October 04, 2011

若松風景 -軍艦防波堤-

 北九州若松区は洞海湾と響灘に囲まれた半島状の形態をしており、その海に向かいどこもかしこも埋め立てがされていて、人工的な海岸線を持っている。
 その埋め立て地のうち最大規模のものが響き灘埋め立て地である。

【響灘埋め立て地へ】
Bridge

 響灘埋め立ち地へは、この響灘大橋を越えていく。
 その先の海岸線にはずらりと風車が立てられ、海風に吹かれ周り続けている。

【軍艦防波堤】
Boat

 大橋を越えて、最初の交差点を右に曲がり、海岸を突き当たると、若松名所「軍艦防波堤」がある。
 ここにある船の残骸は、軍艦である。
 先の大戦で、連合艦隊中生き残った船は、敗戦後使い道がなくなってしまった。そのうちの駆逐艦3隻が北九州の防波のために、自沈させられたのである。
 それは「柳」「風月」「涼月」の3隻であり、とくに「風月」「涼月」は戦艦大和の沖縄特攻のときに護衛についた艦であり、あの米軍航空隊の絨毯攻撃のなか、奇跡的に生き残った艦である。

 「風月」「涼月」は埋没して、姿を見ることはできないが、「柳」はまだ錆だらけの船体が残っていて、コンクリに固められた姿を見ることができる。

 70年以上も前、消滅してしまった連合艦隊のなか、いまだ響灘の波を受け止めて現役で働いている艦が、この若松にあるのである。

【若松北海岸道路】
Road

 若松北東部は人工的な埋め立て地なので、道路も計画的に作られており、真っ直ぐで広い道が通っている。
 見晴もよく、自転車で走っていて、たいへん気持ちのよい道なので、北九州サイクルツアーにもこの道を使えばよかったのに、と思う。
 まあ、その場合は戸畑に抜けるのに、自転車専用道である若戸大橋を通らねばならないのがネックになるだろうけど。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 02, 2011

北九州サイクルツアー2011 

 北九州市は私の生まれ育ったところであり、10月初旬は北九州にちょうど滞在する用事があるので、サイクルイベントに参加することにした。
 北九州市は、近年は景気のいい話はあまり聞かないけど、それでも100万人近い人が住む立派な政令指定都市なのであり、こういう都市で、1000台を超える自転車が街中を疾走するイベントは、かなりの無理があって、他に例をみないようなユニークな自転車大会だったと思う。

【スタート会場】
1start

 スタートは街のまん中の勝山公園。
 過去3回連続して雨という、雨にたたられることで定評のある本大会であるが、本日は曇天。微妙な天気であったが、最後まで雨に降られることなしに走ることができた。気温も涼しく、自転車にとってはほぼベストな気候であった。

【門司港レトロ】
2retro

 スタートからずっと街中の幹線道路を走って、最初のエイドポイントの門司港レトロに到着。幹線道路なので、信号がたくさんあり、だいたいは赤信号に引っかかることになってしまい、Stop and Goを繰り返すになって、この時点でかなり体力を削られた。

【北九州空港にて】
3airport

 門司港レトロを出ても、やはり信号の多い道が続く。
 北九州空港への一本道に入ると、ようやく信号の少ない、快調に走ることのできる道となる。
 この道は、サイクリングにもってこいの道であった。
 EPに着いて、休憩のためにバイクを立て掛けると、隣の人が「私は駄目でしたわ」と声をかけてくる。見れば、後輪のスポークが折れている。Derosa Kingにカーボンホイールという気合の入った仕様なのに、さぞかし無念なことであったろう。

【合馬休憩所】
4aima

 走行距離半分ほどで、昼食休憩所の合馬に到着。
 ここは足切ポイントになっている。
 160kmコースは、午前8時出発で午後6時までに帰ってくればよいので、どう考えても楽勝と思い、複数あるチェックポイントの時間を最後まで確認せず私は走行した。しかし大会が終わったのち、コース図と写真の時刻を確認したところ、合馬は12時にまで着かないと足切である。私が到着した時間は、11時50分であり、ひぇ~、…ギリギリだったのかあ。
 この大会、前半は信号だらけで、速度出ないのだから、この足切時間はかなり厳しい設定と思う。

【合馬の峠】
5aima_pass

 北九州サイクリング大会は、フラット主体のコースであり、坂らしい坂は、この合馬の260m越えの峠のみ。
 ここがめっぽうきつかった。
 前半の信号だらけのコースで体力が削られているのに加え、昼食休憩で体重が増えているのがきいたみたい。

 ここを越えてからは、河内ダムに沿って走るフラットな道となり、本来は快適なはずだが、カーブごとに減速帯があるので、自転車がガタガタと揺れ、たいそう漕ぎ心地が悪かった。

 ここを過ぎて、また八幡の街中に入る。
 バスや車がたくさん走る幹線道路を、30km近い速度で自転車が隊列組んで走っているのは、…やはりなにか無理がある。

 八幡を過ぎては、遠賀川沿いのフラットな道となり、南へ進むときはやたらにスピードが出て気持ち良かったのだが、折り返しからは凄い向い風となり、若松北海岸に出るまでは、ずっと風との格闘であった。
 若松北海岸の道路に入ってからは、道の向きが変わったので、なんとか風の攻撃は和らぎ、そして最後の八幡エイドスポイントへと着いた。

【八幡EP】
6yahata

 北九州サイクルツアーは、広い範囲を走るので、EPごとにそこの御当地名物らしき補給食が供される。揚げ立てカレーパン、焼きカレードーナツ、回転饅頭、マグロそぼろお握り、等々。こんなに食い物の充実しているサイクリング大会も初めて経験した。
 そして、ゴールまであと6kmの最後のEPでの補給食はなんと「八幡ギョウサとサニーパン」。150km走り、かなりへたっている人には相当にヘビーなメニューに思える。
 …それでも、食っている人がけっこういたから大したものだ。

【ゴール会場】
7goal

 コースの仕様と、最近の練習不足からまったくスピードが乗らないまま、それでもなんとか制限時間内にゴール。156.4kmの実走行時間は6時間52分。平均時速は22.2kmという、なんともしまらない数字であった。
 ゴール会場には、ソフトクリームと焼きうどんが用意されており、ほんとにまあ食い物に満ちた大会であった。


【夕食】
8

9


 打ち上げの夕食は、宮崎から遠征のAさんご夫妻と合流して、小倉の居酒屋「焼鳥酒膳鸞」にて。
 160kmを走って、水分の抜けきった身体に、生ビールがどんどんと吸い込まれていく。その生ビールをさらに進める、いいツマミの数々であった。
 よく走り、よく飲み、よく食べる。
 これが自転車の醍醐味であるなあ。


 ……………………………………
 サイクルツアー北九州2011 センチュリーライドコース


| | Comments (2) | TrackBack (0)

September 25, 2011

寒いので、おでん

Syou

 なんだか秋を吹っ飛ばして、冬が来たような寒さとなり、おでんが恋しくなり、おでんを食べに行った。
 延岡市の中心街にある「ODENYA 翔」は、ユニークなおでん屋である。
 地方のおでん屋というものは、普通は場末チックな雰囲気があり、オヤジがいっぱい飲むにふさわしい店ってのが多いはずだが、ODENYA 翔は、外観もそして内装も、そのような雰囲気はまったくない。
 お洒落なBarという感じであり、若い人に向いてそうな気がする。
 おでん自体も、醤油ベースのあっさりした出汁で煮られ、地方では珍しい薄味系のおでんだ。

 そういうわけで、いわゆる「おでん屋で一杯」という感じでは酒は飲めないが、これはこれで、なかなかオツなものであった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 23, 2011

雨の恵み あるいは、TOTO Africa

 ここ数日、台風15号の到来により宮崎県北は、まさに天の底が抜けたかと思うくらいに雨が降り続け、北川周囲では堤防から水があふれ、かなりの地区が冠水ということにない、職場でも早退する人がいたりして、大変であった。
 この前にきた台風12号では、洪水により100名近い死者が出る大災害となり、今年の日本はふんだりけったりというところである。

 ここまで雨が降ると、さすがに雨はもうけっこう、はやく止んでくれと願うばかりになるわけであるが、…本来は雨は天の恵みでもあるわけで、その天の恵みを歌っての名曲がある。
 その名曲TOTOのAfricaの話。


 1980年代の名曲を選べといえば、必ずそのうちに選ばれるべき曲Africaであるが、この曲の歌詞は解釈が難しい。
 曖昧な表現に満ちていて、これっ、というストレートな解釈がやりにくく、だから日本語訳も難しいみたいである。たぶんいまだ定番はないはず。


 Africaにおいては、直接的には書いていないが、イントロのドラムの音からして、主人公はアフリカに滞在しているのは間違いない。
 彼は遠くから飛行機で訪れる恋人を待っている。その恋人はどうやら性格に難があるらしく、相当の覚悟がないと御しきれないような人らしい。(100人以上の男性がそれに失敗したなんてことを書いているが、さすがにそれは誇張であろう)
 彼は異国の地で、そういう性格に難のある彼女の到来を、期待と不安に満ちながら待っている。彼は、そこでポジティブに思考を保ちたいゆえ、彼の脳裏に、アフリカの砂漠に雨が降った情景がよみがえる。
 あのときの感動と感謝と祝福。

 I bless the rains down in Africa ! (アフリカの大地に雨が!)

 乾ききった大地に、恵みの雨が降り、すべての生命が蘇り、再生し、伸長していく、祝祭のごとき光景。
 彼は自分が彼女にとってその雨のごとくありたい、あるいはそういう雨のごときものがやってきてほしい、なんてことを考えながら、恋人を待つことになる。

 てなわけで、Africaにおいて、主人公の人生最大の勝負みたいな、希求の思い、それを歌ったサビの部分、I bless the rains down in Africa はとても感動的である。

 もともと演奏の技術に関しては歴代最高との評判もあるTOTOだけあって、その最高傑作Africaのサビ部分の演奏は、とにかく完璧としか言いようがない。


 話を元に戻して、宮崎県北で、雨続きの日々にあり、雨はもう結構と思うのだけど、そこでAfricaを聞くと、雨が降る情景の、神々しき美しさと喜びに、…雨はいいものだと思うしかない。じっさい雨はそういうものだろうし。
 問題は、いかにわれらの文明が、この恵みの雨をコントロールできるかどうかであり、そして文明とはその実践の過程の一場面であることを、私たちが理解せねばならないということにある。


 ……………………………………

【Africa 歌詞】

I hear the drums echoing tonight
But she hears only whispers of some quiet conversation
She's coming in 12:30 flight
The moonlit wings reflect the stars that guide me towards salvation
I stopped an old man along the way
Hoping to find some long forgotten words or ancient melodies
He turned to me as if to say , "Hurry boy, it's waiting there for you"

Chorus:
It's gonna take a lot to drag me away from you
There's nothing that a hundred men or more could ever do
I bless the rains down in Africa
Gonna take some time to do the things we never had

The wild dogs cry out in the night
As they grow restless longing for some solitary company
I know that I must do what's right
As sure as Kilimanjaro rises like Olympus above the Serangetti
I seek to cure what's deep inside, frightened of this thing that I've become

Chorus: It's gonna take...

Hurry boy, she's waiting there for you

Chorus: It's gonna take..

| | Comments (4) | TrackBack (0)

September 22, 2011

読書:民主党政権はなぜ愚かなのか(著)辻貴之

 民主党が政権をとって2年以上がたつわけであるが、この間政治は目を覆わんばかりの迷走を続け、やることなすこと全てトンチンカンであり、民主党がなにをやっても支持率を下げるだけの結果に終わり、既に代表は3人目となり、現内閣はもはや残務整理係のごときありさまになっている。

 普通選挙が始まってからの日本の政党政治の歴史のなかで、ここまで無能な政権はマレであり、日本国民はそのような政権を選択してしまった己の不覚さと愚昧さを嘆くのみ、といったところなのだが、本書では、嘆くだけではどうにもならないだろう、民主党の愚かさがいかなる原因によるものかそれを究明しないと、のちに生かせないと前向きに考える。
 その分析、「民主党政権はなぜ愚かなのか」が、そのまま題名となっているのが本書である。

 私は、民主党政権の愚かさとは、すなわち国民の愚かさなのであり、国民は結局は自分のレベルにあった政治しか選べないというだけの話だと思っていたけど、著者は違う角度から民主党の愚かさに切りこんでいる。

 それによれば、「民主党の愚かさ」には、きちんとした理由があり、民主党は政党誕生の時から「愚かさ」が、その存在理由の根本であった。だから民主党は愚かなのが当たり前で、今現在の国民が呆れかえっている民主党の愚かさは、あまりに当然にして自明のことであり、呆れかえるほうがおかしいと。

 かなり無茶な主張のように思えるが、しかし著者は精神病理学的アプローチも用いて、けっこう説得力をもって話を進めている。

 著者の分析では、世の中には、社会が成り立っている秩序やシステムを、ぶち壊してしかたない衝動を持っている、「破壊衝動の持ち主」が少ないながらも、確実に存在している。そして、民主党の設立時のメンバーは、客観的にみると、その破壊衝動の持ち主、すなわち精神的な患者ばかりである。

 破壊衝動はどうして生じるかといえば、愛情を親から与えられなかった少年時代を過ごした者たちに生じやすく、著者は、鳩山氏、小沢氏がまさにその典型像であることを詳しく説明している。

 そのような破壊衝動を持った者たちが政権の中枢になれば、やる政策は決まっている。この社会の破壊である。
 …たしかに、民主党の行う政治は、迷走であり、逃走であり、逆行であったり、いったい何をやろうしているかまったく分からないところがあるが、しかし、「日本社会を破壊する」ことに関しては一貫しており、著者の主張は、その点でよく納得いくものだ。


 話を現実に戻せば、破壊が好きな民主党の第一世代が退却した現在、さすがに今の民主党内閣は「破壊衝動者の巣窟」ではないとは思うが、さて破壊されまくった日本社会を、野田内閣はいかにして立て直していくのであろうか?
 その方法については本書でも少し触れられてはいるが、道険しき、といったところである。


民主党政権はなぜ愚かなのか(著)辻貴之

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 18, 2011

九州、食の旅:博多→宮崎は遠いなあ

 博多駅、新ビルがオープンして半年がたつけど、よく賑わっている。
 9~10階の飲食店街「てんくう」は、もはや天神のデパートのそれとかをはるかに越えた人気度みたいで、開店の11時にすでに行列ずらりという店ばかりである。
 その「てんくう」内の一店「アロマフレスカ」は、なぜか今のところは、例外的に行列なしの店であり、予約も容易にとれたので、本日のランチはここで。

 軽めのコースに、軽めのロゼワインで、ランチを楽しむ。

【メイン:イトヨリのアクアパッツァ】
1

 「アロマフレスカ」は、イタリアンの本道を行く料理店に感じられ、完成度はなかなかのものと思う。だからこの店の更なる奥を知るためには、あらためてディナーに訪れてみたいとも思った。

 しかしながら、こういう本格的イタリア料理を食べると、つい昨夜食べたサーラカリーナは、イタリア風の創作料理というのが、かえってよく分かる。
 …それゆえ、ああ、またサーラカリーナで食いたくなった。
 結論からいえば、私はサーラカリーナによく行くのは、イタリア料理が好きというだけでなく、結局は今井シェフの料理が好きなんだな。

 とかいう感想はともかくとして、ランチを終えたあとは、夕方は宮崎市で食事の予約をしているので、JR日豊線で宮崎市へと行く。

 博多市から宮崎市までJR日豊線で5時間40分。これだけの時間があれば、福岡市を起点とすれば、海外のかなりの所に行けるわけで、…ほんと宮崎は遠いですなあ。
 しかも列車は直通というわけではなく、小倉で進行方向が変わるので席の向きを変え、さらに大分市で乗り換えるわけで、ずっと寝て過ごすというわけにもいかない。

 そういうわけで、みょうな疲れが残ったまま、「光洋」で食通W氏一行と合流して、ワインでも飲みながら、夕食である。
 魚が難しい時期、それでもシブダイ、ブリはなかなかのものであったなあ、とかの感想を持ちつつ、やはり今の時期は、和食は低調だなと思った。
 こういうときには、やはり寿司屋は、安定したものがよろしい。コハダ、それに穴子は、やっぱり水準高し。〆の玉子も立派なもの。
 そして10月過ぎれば、マグロを始め、魚がどんどん美味くなってくるであろう。ここで、先月のヒット作「金目鯛の炙りの鮨」に匹敵するような、必殺技をどんどん磨いてもらいたいものである。
 あのレベルのものが、3点以上常備できれば、文句なしの「名店」になれるのは間違いないから。

【コハダ】
Susi


| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 17, 2011

ひさしぶりのサーラカリーナ@福岡市

 トリュフの香り高いリゾットを食いたくなったので、サーラカリーナにTEL。また黒トリュフの時期であり、トリュフの香りは控えめなので、これにボルチニ茸をからませるとちょうどよい塩梅のリゾットになるでしょうとのこと。それをメインと、というわけではないがメニューの主軸として、ひさしぶりにサーラカリーナを訪れた。

【リゾット】
2

 トリュフはこれでもか、というくらいに盛りつけられ、充分に香り高い。そしてこれも独自の香りあるポルチニ茸がからまり、茸の二重奏。リゾットは上品なスープで煮られ、絶妙のアルデンテ。
 う~む、絶品としかいいようがない。

 コースは、前菜盛り合わせ→大分産ジャンボ岩牡蠣→冷製カッペリーニキャビア載せ→カラスミと野菜のスパゲッティーニ→リゾット→エゾ鹿ロースト→トマトのスパゲッティーニ→ドルチェ、といういつも通りの気ままに食い放題という感じのもの。

【冷製カッペリーニ】
1

【大分産岩ガキ】
3

 どの料理も繊細にして丁寧。素材の良さと、素材の生かし方を存分に発揮した、素晴らしいレベルのもの。そして、イタリアンの既存のわくを越えた、シェフ独自の味付けの料理の数々。

 今井シェフの料理をこの時代に味わえる、その幸運をただただ有難く思う、福岡の夜であった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 16, 2011

9月になっても

Ayu

 由貴亭にて鮎の塩焼きを食う。
 鮎の季節もそろそろ終わりであり、初夏のスリムな恰好いい鮎は、産卵の時期を控え、脂ののった肥えた姿になっているはずだが、…9月になっても、初夏とあんまり姿が変わっていない。

 今年は異常気象であり、雨が降りすぎたせいで、川が乱れてしまい、どの流域でも鮎は育ちが悪かったそうだ。
 宮崎県北は腕のいい鮎釣り師はたくさんいるのだが、どの人も今年は、サイズの大きな鮎を釣ることはできなかったとのこと。


 新燃岳の噴火から始まり、春の日照り、大震災、梅雨からの大雨、異様に遅い台風による大水害、…平成23年はさんざんな年だったわけだが、こうして、鮎にもその影響は如実に出ている。

 せめて来年はいい年になってもらいたいものだ。
 …あと3ヶ月あるのだけど。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

«夏への扉はあるのだろうか?